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voicy「安斎勇樹の冒険のヒント」について最新話まで聴きました


 ここ1ヶ月強は、ずっと安斎さんのvoicyを1話から最新話まで聴いてました。超面白かったし、自身のヒントになる内容が色々とありました。全部聴き終わってしまって寂しい。(ほぼ毎日新しいのが増えるけど・・・。とりあえずは、その流れで『CULTIBASE Radio』を聞き始めましたw)
 せっかくなので個人的に学びになった内容についてざっとふりかえれればと思います。(現在132まで聞いています)




#3 軍事的世界観から、冒険的世界観の時代へ

 去年だかの安斎さんの発表でこの「冒険的世界観」の話を聞いた時はかなり自分の中でハマった感がありました。ビジネスだと「戦術や戦略」など通常でも軍事的メタファーが多いというのも改めての気付きでした。(ただ自身も普段から組織の『戦略』みたいな話は良くしているので、、うーんと思ってます。海図とか地図とかのメタファーの方がよいのか??)

安斎さんnote(https://note.com/yuki_anzai/n/n175f7f299e59)より

 上記内容が書かれているnoteでも「チャオズは置いてきた」の世界から「非戦闘員のナミやウソップに前線で戦うことを強いる」世界が冒険的世界観の厳しい一面だという話が書かれていますが、最近は強くなってしまってウソップやナミの戦いを見てもワクワクしませんが弱いころのナミやウソップがドラマを繰り広げていたのがワンピースの1つの魅力だった気もするので、そういう世界感を目指して、言葉遣いから冒険的に変えていければ面白いなと思います。

#4 "心理的安全性の誤解"の誤解


 心理的安全性について、ぬるま湯の状態ではなく、下記イキイキした状態が「心理的安全性が高い」と言われるが、『心理的安全性は職場の元の特性をブーストするような特性』だという話でした。心理的安全性が高くても、元の職場がネガティブであれば、それをブーストしてしまうのが、心理的安全性の本質であるという話でした。

心理的安全性のイメージ


#8 これまでの「選択と集中」に代わる、「分散と修繕」という新しい考え方

 未来の目標に基づく「選択と集中」ではなく。今時点で関心がある問いを起点にする「分散と修繕」という考え方が大事なのでは?という話でした。問いに答えようと思うとマルチな活動を並行していく必要性がある。分散投資していき問いを深めながら、問い自体を修繕していくことが大事では?という内容です。また、修繕という名前にしたのはレヴィストロースの野生の思考から来ているブリコラージュという考えから名付けているとのことでした。
 自分の問いに分散投資するという点はとても良く理解できます。分散投資して動いてみないと解像度が上がらない感と、その中で得たつながりから物事が進んでいく感は新規事業等でもとても良く感じます。「決めたからには頑張る」はNG!!

#15 仕事がうまい人から「暗黙知」を引き出すインタビューのコツ

 仕事が上手い人から暗黙知を引き出すコツとして、「別の事例との比較」「他の人と比べながら聞く」「新人等出来ない人の違いを聞く」「過去の自分と比較して聞く」等くらべながら聞いて内省を促すという話でした。
⇒比較することで、構造があぶり出されるというのはよくわかるなーと思います。自分自身に対しても過去との比較はもっと内省していきたいと感じました。(そういう意味でもブログやふりかえりなり色々残しておくのは良さそう)
ちなみに♯44で問い掛けの作法とも合わせてもう少し深掘りされています。

#21 知的生産性を支える健康投資とルーティン/個人と共同のモード切り替え術/キャリアのWillは出世魚/探究テーマを"編集"する

何故voicy毎日配信を始めたかの理由について話している会という事で出世魚モデルが紹介されていました。

竹村俊助(2020)『書くのがしんどい』CHAPTER5より引用

 ツイートやVoicyで毎日しゃべるみたいな稚魚を育てたり、生煮えの稚魚を面白がってくれるコミュニティを作ることが大事とのことでした。一定続けてみて変更してみる。探究テーマを定期的に点検して変えていくことが大事。
⇒このコンテンツを育てていく話はとても分かるなーと思いますし、もっとうまくなりたいと感じています。1年前くらいからとりあえずSNSで日々のインプットと気づきを発信しだして、毎月何らかプロポーザル出して、適宜発表することを始めましたが、ブーストするためには自分が考えた稚魚をもっとアウトプットしないといけないんだよなぁ。と感じています。また、探究テーマを定めるは明示的にやってみよう。。。。

#25 キャリア目標はもう要らない。探究テーマを支える「レンズ」の磨き方【最新版】

 探究テーマについてレンズと対象で設定するという事について説明ありました。レンズは決めるというより自信をリフレクションすると出てくるとのことです。試しに書いてみました。

安斎さんのvoicyの資料より

うーん。自分だと下記みたいな感じかな。個人的には自分の興味ポイントより普段仕事とかしている中で、イラっとすることがヒントになる気がしました。

(学問的レンズ:工学、心理学)
職能的レンズ:システム、アジャイル、マネジメント
趣向的レンズ:新しいことを試したい、遊び心をもってやりたい、ストーリーを作りたい、やった感が欲しい、自分でコントロールしたい

観察したい事象:合宿などのチームビルディング
解決したい課題:JTCの変容、プロダクト作成、チーム運営、組織づくり

探究テーマ案
アジャイルやマネジメントの視点を深めながら (深める上で工学や心理学が一定重要)、JTCのSIerというアジャイル/プロダクト文脈での逆行環境の中でも逆行ならでは心に響くストーリーを作って、良いチーム/プロダクトを作っていけるか?

#29 ユニバとソシャゲは似ている!?探究のインナーマッスル「アナロジー思考」の鍛え方

 ちょっと構造や性質が似ているものを引き合いに出しながら考える思考。例えを考えることで新たな気付きが生まれる。(これとこれって似ているかもな、参考になるかもな) 似ているものを探すのは創造的な考え。この考え方を深めると色々なものが探究テーマに繋がりやすい。
⇒最近お話しする方でこの人話がうまいなーと思う人はこのアナロジー思考の考え方が上手いので、力をつけていきたい。安斎さんのアナロジー面白い!

#39 探究とは、究極の娯楽である。

 なぜ探究した方がよいのか?という問いに対する結論として『娯楽であり、自分に対するケアだ』『自分を知って世界の遊び方を探る活動』という回答でした。「ケア」というキーワードうや『世界の遊び方を探る』が個人的にはとてもはまりました。

⇒世界や自分の解像度が上がる瞬間に素晴らしく脳汁が出るとのことでした。なんとなくは分かるなぁ。。。ただ上の♯21の話と関連させて記載すると、まだ稚魚レベルの脳汁しか経験したことないので、出世魚になるとまた違った感じがあるんだろうなとは思います。

#45 探究の第一歩は、自分と世界の"癒着"を剥がして"バカ"を見つめることである

勉強の哲学という本の解説会でした。

段階1.単純なバカ:周りに流されている状態
段階2.自己破壊の途中状態:勉強を通して新しい言語を獲得すると周りからきもく思われ、周りから浮く。
段階3.来るべきバカ:享楽的こだわりを持って、勉強を通して享楽的こだわりの解像度を上げ、こだわりを変えていくこと
※バカという言葉は特異性を持っているという意味

探究は自分と世界のつながり方を再発見していくのが探究といったが、だいたい自分と世界は癒着してしまっている。それをはがして、新たなこだわりを見つけていくことが勉強であり、探究
⇒バカというキーワードが強烈的でしたが、とても分かりやすい説明でした。勉強するときもくなるは使っていこう。読んでみたい。。

#51 マーケティングの定義が34年ぶりに改訂された話

1990年は競争していくのがマーケティングの定義だったが、2024年に競争がなくなったという話。持続可能性が重要で軍事的定義が冒険的定義に変わってうれしいといった話

⇒有限な価値を奪い合う時代から価値自体を創り出す方向にシフトしているという理解をしました。ぜひそういった世界観で仕事を紡いでいきたい

#57 探究型キャリアステージの提案,#61 何を持って「強みが確立された」といえるのか?

探究的キャリアステージとして、「パーソナリティ探究期、ケイパビリティ探究期、アイデンティティ探究期、社会的ミッション探究期」の4つにステージが分かれるという話でどのような探究が重要か?という話でした。

また、#61で、ケイパビリティ探究期でちゃんと強みを作っておくという事で5つの条件に付いて説明してくれています。

1.芸風や持論を語れるようになる:同じような技術領域がいる中で自分ならではの強みを言語化する
2.代表的な実績/代表作を作る
3.専門知、知識が自動化する(何かをしているとその知識を通して自然と見てしまうレベル)
4.第一想起を獲得する(自分の強みに関して○○ならと言えばで自分のことが思い浮かぶか)
5.虚勢をはらなくなる(健全なプライド)※自己防御的な変な動きがない

⇒上記チェックでもわりと現在のドメイン領域だと、ケイパビリティ探究期はできてきたので、アイデンティティ探究期や社会的ミッション探究期みたいなものをそろそろちゃんと考えていくフェーズかな。。あとは登壇等で、会社外でももっと、誇れる状態にしたいなー。

<チェック回答>
1:登壇やブログ等で仕事でやっている事等を発表出来ている
2:仕事で2-3個代表事例と言えるようなプロジェクトはある。
3:プロジェクトマネジメントの進め方やアジャイルの進め方は体に染みついている感はある
4:○○なら、私みたいな状態に会社ではなっている
5:これはどうなのか判断できなかったーー。

#66 「遊び」の分類と組み合わせ

⇒単純にアゴン、ミミクリ、アレア、イリンクスと全く聞いたことない単語でした。でもこの考え方と整理は凄い良いなと思いました!!新規性の発想等する上では大事なポイントだなと思います。

#68 キャリアと経営を"訂正"する力

一貫しなくてはいけない。整合していなければならないみたいな話か、全部リセットするみたいなブラさないかリセットするかの極端などちらかになりやすい。これまでのことを遡って再解釈するような訂正の力が重要。
「実は・・・だった。」「もったいない」といった感覚が大事。古典的な組織変革のファーストステップは危機感から始めてリセットというのがよくあるが、そうでなくて、もったいないを起点にストーリーを描くのが大事。変化と整合が組織の鍵
⇒この変化と整合についてはプロダクトマネジメントのスキルが絶対に活用できると思っていて、プロダクトマネジメントから出来る範囲からの組織変革に繋げていくというのが今考えている内容です。

#71 企業もまた、人間のキャリアと相似形に成長する

「事業ケイパビリティ探究期」「組織アイデンティティ探究期」「社会的ミッション探究期」の3つで整理しています。
⇒JTCは会社規模的には社会的ミッション探究期ですが、現在のVUCAの状況の中で、3つのステージ全ての探究をやらないといけないという事がかなり大変で無理ゲーで、また面白い状況にあるなと感じました。社会的ミッション探究期だけど事業ケイパビリティ探究もそれ以上に大事にしないといけないという状況があり、そういった同時に探究しなきゃいけない状況が安斎さんが言っている「冒険的」という言葉につながるのかなと思いました。(ラフテルに向かいながら色んな事を同時にやっている感)

#80 かの有名な「コルブの経験学習サイクル」は、ほとんど誤解されている

コルブの経験学習モデルに関しては有名な、試行⇒経験⇒振り返り⇒概念化⇒といったサイクルだけでなく、アクティブ/リアクティブな軸、具体/中小の軸で収束/適応/発散/同化といった相反する性質の中で学習を回さないといけないという話であり、それが難しく重要という事でした。
⇒だからこそ、経験学習モデルを回す上ではチームでの取り組みが重要だなと感じました。

#83 好奇心の解放は、"責任ある仕事"のご褒美ではない:禁欲主義と官僚制の呪縛

 世の中的に「こだわりを活かしてやりたいこと」をやる上では「やるべきことをちゃんとやる」という前提がある気がするが、この前提が違うと感じている。やりたいことをやるからこそ、やるべきことをやるのではないか
⇒自分自身そういった世の中的な前提に縛られている気がしたので、ドキッとする内容でした。

#93 探究を支える「メタ認知」とは何か/子どものメタ認知をどう育てるか?/職場のメタ認知

 メタ認知の研究を色々見る中で、心を揺さぶるような感動的な体験する(一般的に考えると自分を客観視するような行動をさせるの方がメタ認知力は上がりそうだが、感情がメタ認知の土壌になる)全身全霊で集中した方がメタ認知が成長しやすい。リフレクションやメタ認知の力も大事だが、リフレクションをしたいだったり思うような行動をいかに起こせるかが重要。また適応型メタ認知として自分だけでなく周囲の環境まで合わせてメタ認知することが重要
⇒システムコーチングの考え方って重要だなと感じて聞いていました。

#96 組織づくりの担い手が知っておくべき「社会構成主義」の考え方

「社会構成主義」:現実は客観的/絶対的な正解があるものではなく世の中はコミュニケーションで作られていて、人々のコミュニケーションで現実が作られるといった物事を捉えるスタンス(コロナ流行ったときにもコミュニティごとで現実が異なっていた)
⇒ チームで物事を進めていく時には本当に重要でよくわかる内容だなと思いました。現実を社会構成主義的に皆で合意して進めることが大事。


#100 体験を"鑑賞"する技術:ありきたりな感想をパラフレーズする

 100回記念という事で、100回やってみてよかった点について聞くことができ、とても心に響きました。このvoicyを通じてコミュニティが出来、安斎さん自身がとても手応えを感じている事が伝わりました。ネタを探しながら生きるという事と学ぶ力が前より上がったという話がとてもうらやましくなりました。私もIT系のカンファレンスで何らか毎月プロポーザルを出すようにして、自分の学びが深まりましたが、より学びの改善もしたいと思っているので、そのうち、自分のためにpodcastもやってみたいなと思いました。

#107 軍事的世界観は、人間を道具化する。組織とキャリアに”野生”を取り戻す

探究に関して、レヴィストロースの野生の思考について説明いただきました。

「構造主義」の出発となる本。また、エンジニアリング(合理的思考)とブリコラージュ(野生的思考)という考え方について、完成図起点で進めるエンジニアリングなモノづくりとイマココにある素材をうまく使うことから始めるというブリコラージュがある
⇒ちなみに、この後の話(#113)で安斎さんからエフェクチュエーションを引用したくないといった話がありましたが、話を聞くだけだと、野生の思考とエフェクチュエーションの考えは合っているなと感じてしまいました。目的だったものが手段になるみたいな話も、エフェクチュエーションとも似ていると感じたし、エフェクチュエーションの本でも"顧客を含む多様な関与者は、自らが作り出している冒険のパートナーとして位置づけられる"といった話もあって、JTCの身からエフェクチュエーションの本はとても面白いなと思っています。
 それでも引用しないという理由について、こだわりが正直、理解しきれていない所があるので、野生の思考を読んだら何となくわかる事もあるのか―と思ったので、ぜひ読んでみたいです。

#114 探究テーマは、まずキーワードを絞って、探索のベクトルを定める

探究のベクトルを模索しようという会でした。実際考えてみました。

3カ月のキーワード
:アジャイル、エフェクチュエーション、チームレジリエンス、プロダクトマネジメント、対話、チームビルディング、組織学習

技能の発達:アジャイルやプロダクトマネジメントの組織で第1人者となる
暗黙知の言語化:自チームのレジリエンスについて言語化/数値化してみる
価値観の内省:遊び心や対話を通してチームビルディング
芸風の確立 :JTCでのアジャイルネタで盛り上げる登壇
情報の収集 :アジャイル、プロダクトマネジメントの本を10冊読む
概念の定義 :自チームのレジリエンスについて言語化してみる
問題の解決 :勉強会の学習参加者を増やす
原理の解明 :アジャイル/エフェクチュエーション/プロダクトマネジメントを一本の軸で合わせる

3カ月の探究テーマ(仮)
アジャイル、プロダクトマネジメントの本を10冊程度読みながら、JTCでのアジャイルネタで盛り上げる登壇を行う、また合わせて組織内の勉強会の学習参加者を増やす

感想

 聞いていて、組織マネジメントや知的好奇心についてワクワクする内容ですし、Voicyの中で色々生まれてきている感や、繋がっている感があってとても楽しい内容でした。私も話すのは苦手なのですが、PODCAST活動はそのうちやりたいなと思います。
 また、この機に探究テーマの作り方通りに自分でも言語化してみました。また3カ月後にふりかえれればと思います。ありがとうございました。

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