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#65 親愛なるあなたへ


この本は不思議な構成である。

登場人物が同じ時間を生きている、同じ学校に通っているかと思えば、違う時間を生きている。

でも彼らの人生は深く交差しているところが不思議なところだ。

てっきり、ゆきとはるきは同じ学年の生徒でただ何の面識もないけれど文化祭の軽音部ライブで何かが起こって、お互いの存在を認識するのかと思った。

でもそんなことではなかった。

ネタバレになってしまうのでこれ以上は書かないでおく。

この話を通じて考えさせられることは沢山ある。
扱っているテーマを羅列しようと思う。

  • 同性愛

  • 創作活動への葛藤

  • 片親の家庭が再婚する事

  • 義父からのレイプ

  • 生と死

  • 愛情とは何か

  • 友人とは、仲間とは

  • 殺人

  • 一生の心の傷

  • 恨みや憎しみ

さまざまな感情やテーマが絡まりあっている作品。
是非ご一読いただきたい。
私も再読したい一冊。


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