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#100 記念すべき100冊目❤

これは、ワインを作る家庭に生まれた男女の双子のお話。

主人公の双子の年齢が26歳という同い年だったこと(物語が進むにつれて年老いていく)、筆者の名前を知っていたことから読むことを決めた。

光実はなんとなく私に似ているところがある気がしている。

強くないのに強がって、人に弱いところを見せられない。そんなところが…。

一方で双子の片割れの歩は、「できない方」と言われ、光実と比較されて生きてきた。
だからこそできない事には恥ずかしい感情はもっていないし、変に卑屈になることもない。
でも比較されていること、自分が出来損ないであるという思い込みをもっている。
そんな歩が、少し落ち着いているというか、人生に諦めを示している感じがして最初の方は悲しかった。

でもそんな性格では、実はないことがだんだんとわかってきた。

光実には、強さやしっかりしている性格 という良さがある。
そう思っていたが、その良さは短所にもなることが広田とのやり取りで浮き彫りにされる。

光実も物語の中で述べているが、歩に抜かれているというのである。

歩は祖父やほかの人にもなんとなく評価されることからも独特の落ち着きと良さを持っているのだった。

ここから学んだことは、何もかもを頑なに一人で背負い込むだけが決して正しいことではないということ。

これは私にも言えること。責任感が強いのかもしれないけれど、その強さは弱さに簡単に変わる。

人は、皆脆い。だからこそ、一人で抱え込んでしまうと簡単にぽきっと折れてしまう。

自分も誰かを頼れるようになりたい、そう思った。

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