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エリーゼ音楽祭 9/1 関東予選

【9/1 エリーゼ音楽祭 関東地区予選】

遅くなったが、結果も含めて当日の振り返りを。
アマチュアのコンクールに興味がある方の参考になれば幸いです。

全国各地で予選会が行われているものの、私が住む北陸地区では開催されておらず、コンクールのために初の茨城県へ…


1.受付

会場はJR取手駅前の取手ウェルネスプラザ。約330席収容可能なホール。

ステージより(最後に撮影させてもらった)
スタインウェイのC227。
打鍵する感じは柔らかく、ペダルは硬かった気がした。


受付開始12時との事で、15分前くらいに会場に到着。受付を済まし、懇親会の会費(参加自由で¥5000)を払い、プログラムやパンフなどを貰い待機。

知り合いや家族、友人と来ている人もいる中、少し緊張気味のみちお。ここで20代の爽やかボーイ(以降イケメン君と呼ぶ)に声を掛けられる。

聞くと2021年のショパンコンクールを見てピアノにハマり、ショパンにハマり、ピアノを始めたそう。
ピアノ歴も同じくらいだったこともあり意気投合。ソワソワしてたが、何気ない会話で緊張がほぐれた気がする。マジ感謝。

なお、私がエントリーしたのはクラシックBコース。対象はピアノ歴5年以内、4分以内の曲。
自分が演奏する無言歌集85-1はギリ3分40秒くらい。

ちなみに他のコースも含め部門はこんな感じ。
今回は約40名の参加。

部門毎に細かくコースが設定されている

2.ついに本番…

しばらくして、「プログラム1~4番の方は舞台裏の控室へ」とのアナウンスがあり、2番のイケメン君と一緒に移動。(私は4番)

控室の4人で「初めてですか?」とか「緊張しますね~」とか少し話をしたが、実際そこまで緊張していなかった。楽譜も見たかったが逆に不安を煽ると思い開かず。
体を伸ばしたり、ひたすら指をグーパーしていたような。

流れとしては、一人が演奏し、次の人は舞台袖、そのすぐ横の控室で3人待機という感じ。
この時点で、「なるべく前の演奏は聴かないように」との先生のアドバイスは無理だと悟った。控室のドアも空けっぱなしで、舞台袖では嫌でも聞こえるからだ。
実際、「3回目なのに慣れないし、弾ける気がしないです…」と謙遜してた前の人がめっちゃ上手かった。おい。

さぁいよいよ自分の番。

登壇~紹介文を読み上げている間に椅子の調整、着席まで済ませる為、お辞儀は無し。客席は敢えて見なかった。
「落ち着け、出来る出来る」と唱え続けて、息を吸って吐きながら慎重に最初のファを左手の5で押す。そして2小節目のメロディーが始まる頃に異変が…

まさかの指が震え、足も震えるという事態。

弾きながら「何で今!震えるな、止まれ!」という焦りの気持ちで一杯。
楽しむどころか、ずっと練習してきた強弱や表現など、とても考える余裕はなく、半分無意識で弾き続ける。おまけにミス連発(少なくとも5か所)。

こうして、初のコンクールはあっという間に終わった。
唯一の救いは暗譜が飛ばなかったことと、終盤のppからの最後のフェルマータが決まったこと。

もっと出来たのに、、と凹みながら控室へ行くと、イケメン君が「柔らかい音で、雰囲気出てて素敵でしたよ!」との慰めの言葉。
何て優しいんだ君は…

3.観客審査&コンサート

観客席へ戻り、ここからは他の参加者の演奏を聴くことに。
エリーゼ音楽祭の特徴の一つとして、全参加者、一般の観客に「オーディエンス賞投票カード」なるものが3枚ずつ配られ、印象に残った参加者の名前を記入、結果発表時に上位3名まで表彰されるシステムがある。
ということもあり、審査員のような気分で拝見。

いやはや、、思ったよりレベルが高いような、、
鐘、ワルトシュタイン、テンペスト、ショパンに至ってはバラード、協奏曲1番2楽章の独奏、愛の夢と別れの曲(10-3)をセットで弾くおじさまetc…

さすがにE,Fコースあたりになるとピアノの先生や、昔やってましたみたいな人が多かったが、終始すげぇ~と感心しながら鑑賞。

12時開始で、全参加者の演奏は17時頃に終了。
審査タイムの間、司会者と審査員によるコンサートがスタート。声楽、バイオリン、ピアノと盛りだくさんで、気づいたら1時間も。笑
このコンサートも音楽祭の特徴かも。

4.結果発表

いよいよ結果発表。
各コース毎に予選通過者の番号が読み上げられ、その後コース毎の1位も呼ばれ壇上へ。次にオーディエンス賞が3位まで発表。

そしてBコースの通過者のアナウンス….


無事に呼ばれました!!!!!予選通過(´;ω;`)
ダメかと思ったので、嬉しさ半分、悔しさ半分。


イケメン君も無事通過、そしてコースの1位。すごい。
聞くと全国大会は出ないとの事。LINEを交換し、来年も何かコンクール出ましょうね!と互いの健闘を誓い、彼は会場を後に。
初めてとなる音楽友達が出来たのであった。

そして希望者の20名程で懇親会へ。
ピアノ歴、日頃の練習方法、全国大会に向けて、先生方の貴重なアドバイス等々、なかなか濃い時間だった。この懇親会が楽しみで毎年参加する人もいるとか。
何なら演奏してないのに飲み会だけ来る強者も。最後まで正体が謎だった。 

5.所感と今後

この音楽祭の特徴を何点か挙げたが、各先生から講評を貰えるのも嬉しいポイント。
懇親会でも審査員の先生に「再度コメントを…」と図々しく聞けるチャンスもあり、先生方との距離の近さはエリーゼ音楽祭ならでは。

講評はこのような感じ。
メロディの重み、メリハリを…がグサッときますね。

そしてオーディエンスカード。
イケメン君書いてくれたのに私書いておらず…ごめんよ。
1番多い人は20枚くらい貰ってた。


ちなみに結果発表では参加した人が次々に番号呼ばれており、体感的に7~8割くらい?が予選通過した気がする。

審査基準には「テクニックでなく音楽性、完成度を評価する」とあり、余程変な演奏をしなければ通過するのか、或いは全体的にレベルが高くたまたま通過者が多かったのか。
ただ他の開催地は参加者が7,80人と倍くらいの場所もあり、通過者の数も全然違うのかもしれない。
ある意味今回の会場は穴場だったのかも。と考えると、参加者が多い会場で通過した方が達成感は大きいかもしれない。

まぁ何にせよ、初のコンクール。楽しかった。
大勢の観客の前で弾いてみたい方、今の実力を図りたい方、音楽仲間を作りたい方、客観的な意見を聞いてみたい方、色んな人が楽しめるコンクールだと思う。

興味があれば是非。

デメリットは参加料。他のコンクールより高め。
全国大会なんてBコースで39,000円(レセプションパーティー込み)
東京までの往復の交通費と宿泊費入れると大変な事に…

参加費がネックで辞退する人もいるらしいので、もう少しハードルが下がればと思う。

肝心の自分の演奏については全くダメ。
改善点としては表現の豊かさ、経験値、平常心を養うこと、これに尽きる。
ということで、

①毎回本番さながらの練習を。
→場慣れの為にPTNAステップにも出る。
②レッスン以外でも週1回はグランドを弾く。
→ペダル、打鍵での表現をより突き詰める。
③どうにかしてメンタルを鍛える。

をテーマにブラッシュアップしていきます。
メンタルは何したらいいのやら。笑

全国大会は11/3。多分あと2ヶ月もあっという間なんでしょう。
最近練習サボり気味のみちおでした。





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