見出し画像

【ピアノ初心者の30代サラリーマンがコンクールに出場するまで】⑤

前回の続きはこちら。

コロナ禍になり、家でYoutubeを見漁る日々。
元々一人の時間が好きなこともあり、外食出来ない事、人と会えない事に関しては全く苦では無かったが、この先どうなるのか?という漠然とした不安を抱えながら生活していた頃。

そこでたまたま見つけた動画が、退屈な生活に希望を与えてくれた。

ピアノ系Youtuberの「僕、フォルテ」さんが弾く、ベートーヴェン「熱情」の第三楽章。

ハラミちゃん、よみぃ、けいちゃん等、テレビにも出る色んな売れっ子がいるが、多分彼らと同じ頃?に出てきたYoutuber(知らんけど)

曲自体は聴いたこと無ければ、フォルテさんも知らなかった。

でも心を掴まれるとはこういう事だろう。
動画中の観衆が足を止めているように、画面越しに見る私にも熱量や迫力がビシビシ伝わり釘づけ。感動。終盤の超絶技巧なんか訳分からん。人間が考える曲じゃない。昔の作曲家は本当にスゴイ。

そこから、フォルテさんも含め色々なストリートピアノの動画を視聴。

一人オーケストラとは上手く言ったもので、繊細な旋律、鍵盤の端から端まで飛び跳ねる曲など、表現の仕方は無限大。時には涙を誘い、気を奮い立たせ、小さな悩みすらスッと消える。

音楽は素晴らしい。こんなに素敵な世界共通語は無い。何よりもピアノには人を引き付ける底知れない魅力があるのだと感じた。

そしてある考えにたどり着く。


「よし、ピアノやろう」


フルートに続き、ピアノを始めるに至った経緯である。
そう、キッカケはいつも単純。笑

ちょうどその頃、政府から各世帯に定額給付金の10万円が入ったので、
思い切ってCASIOの電子ピアノを購入。

約7万円くらい?のモデル

とは言え、ほんの少しフルートをかじっただけの超初心者。
何をどうやって弾こう?と考えたが、やはり困った時のYoutube先生。

思い返すとYoutuberの黎明期とも言える時代であり、自粛期間を利用し色々なクリエイターが初心者向けのレッスン動画や、演奏動画、そして私がよく観ていたシンセシア系の動画をアップしていた。

アーケードゲームのように、所定の鍵盤の位置に光が下りてきたらその鍵盤を押さえるだけ、というある意味ゲーム性もあってか、私のような初心者にはピッタリだった。

最初に取り組んだのはこの曲。

何故このチョイスだったかは謎。しかも伴奏だけ。

右手やって左手、そして両手を合わせて1小節ずつ、の工程を繰り返し、1ヶ月くらいでマスターした。
この時気づいた。手前味噌だが実は努力家なのだ。

伴奏だけだと味気ないが、唄いながら弾くとまるで気分はポールマッカートニー。アーティスト気取りで楽しかった。

飽きるとどんどん次の曲へ。ミスチルの「しるし」、森山直太朗の「さくら」、ゆずの「栄光の架橋」など、イントロが印象的な曲を習得していった。
(イントロ部分だけで今は全く弾けず、、)

この間、少しでも指の運動になればと思いバイエルをやってみたが、10番辺りで断念。つまらなさすぎたし、好きな曲を自由にやろうと決意。

のだめを再度見始めたり、初心者がピアノ始めてみました系のYoutuber動画を観たりして、触発されてやる気MAX。

ここからどんどんピアノにのめり込んでいくのである。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?