【ネタバレあり】『推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない―自分の言葉でつくるオタク文章術』 感想

三宅香帆さんの『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』を本屋さんで偶然読んで、他の本も読んでみたい!と思っていたら、アニメの感想をnoteに書くのにハマっている自分にタイムリーな本を見つけてしまった…!

読んだ感想としては、自分の思ったこと感じたことを文章化するまでのプロセスが具体例を用いてわかりやすく言語化されていた。

個人的には、マンガとかの感想を書きたいけど、なかなか自分の感情が動いた部分を言語化できないと感じていたので、参考になる部分が多かった。
具体的な行動として、推しの漫画を読み返して、好きなシーンとかをSNSに1つずつ上げるとこから始める!

他にも印象に残った箇所があったので、どこが印象に残ったかまとめてみた!

①面白さは「共感」か「驚き」

自分は全く意識できていなかった。
『短歌の友人』という本に書かれているらしい。
具体的に、自分が最近書いた『響け!ユーフォニアム』の感想に関して、過去の自分の経験と照らし合わせた「共感」の感想が多いんだな〜と理解できた。

『推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない―自分の言葉でつくるオタク文章術』も、どちらかというと、「共感」に近い気がする。自分がやってきた感想を書くという行動に関して、言語化してもらったという意味で、頭の中に文章が入ってきやすかったからかな?

「驚き」に関しては、どんでん返しに関しては『魔法少女まどか☆マギカ』とかが自分の経験ではパッと思いついた。
他にもどんでん返し系の映画とかも当てはまりそう。

自分の場合、「共感」の感情の元を辿る方が当てはまる言葉を見つけられる快感があって好みな気がする。
「驚き」はテクニカルな部分での洞察力(伏線とか?)が必要そうな印象で、そこまで細かく作品を見れていたないことが多いので、書かないのかも…(妄想できる範囲が少なく、事実ベースの感想が多くなる気がする?)

②他の人の感想の影響を受ける前に書く

これは同意!
自分の場合は、自分より知識がある方とか言葉遣いが上手い方の感想は、自分の感想を書いた後に見ないと、自分の感想を書く気がなくなってしまう…
「他の人が自分と同じ感想を書いてるから書かない」とかはないけど、勝手に正解の感想を読んでしまったような気になってるんだろうな…

また、プロの推し語り文を参考にするという発想は自分にはなかったので、これから実践してみたいと思った。
なんというか、文章を書くプロにも推しがいて、その推しを推す気持ちがあって…という感覚が自分の頭の中になかった…

③「もやもやを抱えておく力」

こちらは『スマホ時代の哲学 失われた孤独をめぐる冒険』のいう本の「ネガティヴ・ケイパビリティ」という言葉を参考にしているそう。
他人の言葉で自分の感情を定義するのではなく、自分の頭の中で言葉を煮詰めながら感情を言語化した方が、他人の影響を受けづらいし、自分自身の感情の理解に繋がる気はする。
そのためには、言語化のためのツールがいくつか必要な気がするので、その部分は自分の推しとは違うジャンルの感想とかから勉強って感じかな〜

最後に

『推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない―自分の言葉でつくるオタク文章術』を読んで、感想文を書くことに謎のプレッシャー生まれる…!と思いながら感想書いてた…笑


この記事が参加している募集

#読書感想文

189,831件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?