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桂宮司師匠

【上記より抜粋】

実家は武蔵小山商店街でレストランなど手広く商売をしていた。品川区立小山小学校、品川区立荏原第一中学校、東京学園高等学校卒業。高校卒業後演劇を学び俳優の道を志すが芽が出ず、生計を立てるために大手化粧品会社に就職し、大型商業施設などで商品の実演販売をしていた。巧みな話術で営業成績は良く、年収は1000万円あった。
役者として活動していた際に銀座ホステスをしていた現在の妻と出会い、2007年に結婚。ある時、YouTubeでたまたま目にした桂枝雀の落語の面白さに衝撃を受け、かつて芸能の道を志した気持ちが再燃。また、「やりたいことがあればやってみたらいい」と口にしていた妻が稲田和浩(演芸作家)と知り合いだった縁もあり、落語の世界に入ることを決意。セールスマンの仕事は、本当にお客様を幸せに出来ているかどうかを以前から疑問に思えていたことから、結婚式当日、会社を辞めると宣言した。

本人が他に挙げる理由としては、収入はかなりあったものの、それに比例して借金が増えていたことや疲労の蓄積、現在の妻が自分と同居生活をして経済面も含めて精神的にも支えてくれたことを、2024年3月1日放送のTBSラジオ『生島ヒロシのおはよう定食 / おはよう一直線』で語っている。 2008年2月、桂伸治門下として2月下席より浅草演芸ホールに楽屋入りし、前座となる。3月に浅草演芸ホールにおいて初高座(ネタは「子ほめ」)に臨んだ。前座時代に第一子が誕生し、後に二女一男の父となった。収入が月3万円とサラリーマン時代から大幅に減少し、妻は家計を支えるため再び夜の仕事に出るようになった。

2012年3月下席より二ツ目に昇進した。同年10月、NHK新人演芸大賞の大賞を受賞した(ネタは「元犬」)。

2021年2月中席より真打に昇進することが2020年3月、落語芸術協会より発表された。落語芸術協会の落語家としては、会長の春風亭昇太以来29年ぶりの5人抜きでの抜擢真打となる。「成金」メンバーでは三代目柳亭小痴楽六代目神田伯山に続く、単独での真打昇進披露となる。

落語芸術協会による真打昇進披露興行は、2021年2月中席(新宿末廣亭)を皮切りに、2月下席(浅草演芸ホール)、3月上席(池袋演芸場)、3月中席(国立演芸場)及びお江戸日本橋亭・上野広小路亭4月1日まで開かれたのち、4月23日の名古屋・大須演芸場まで催された。

美容雑誌をよく読んで新商品のうたい文句や成分を学び、自分だけのキャッチコピーやアプローチを考え仕事に臨んだところ、売り上げが伸び、短期間で全国の量販店から指名が来るようになった。化粧品セールスの会社には約6年在籍し、ひと月に25回も店頭に立つ程のトップセールスマンになった一方「自分は人の人生を不幸にしているのではないか。」という気持ちが芽生えたという。

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「家に帰って心の底から買って良かったと思ったお客さんは全体の何割だろう。」という疑問を当時同棲していた妻に相談したところ、「辞めちゃえば。つらい仕事していたら、お金があっても幸せじゃないから。一度きりの人生なんだから、やりたいことをやれば?」と言われ、仕事を辞めることを決意した。結婚式場の予約を済ませ、段取りを決めていた時期だった。会社を辞めることを決意したものの、踏ん切りが付かず悩んでいるうちに結婚披露宴当日になった。披露宴のスピーチで会社を辞めることを言えば、逃げることもできないと思いつき、披露宴で会社を辞めることを宣言した。


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