続コンプレックス Vol.23
外気の温度が異常に下がると、エアコン室外機が凍ってしまい、エラーになり、暖房が効かなくなる。
こうなると、バーナーで溶かすしかないのであるが、
しばらくするとまた凍ってしまう。
いたちごっこである。
業者さんに対策をお願いしても、
「マイナス13℃ではどうにも…」
みたいな返答。
もう仕方ないので、オイルヒーターを3台買い急場をしのぐことにした。
そして、このオイルヒーターが大活躍したのだった。
トイレの水が凍って使えなくなることもあった。
部屋を2・3日使わないので温泉を止めておいたら、
いざ出そうしたとき温泉の配管が凍って出ないこともあった。
こうなってしまうと日中気温が上がる日が続かない限り絶対に復活しない。
客室は全て離れになっているため、本館まで導線の除雪や
駐車場の除雪も大変であった。
とにかく降ったら早め早めに除雪しないと、更に降り積もり、雪が締まって固くなり、どうにもならなくなるのだ。
まさに、雪が降ると何が起きるか分からない。
満室と雪が重なると生きた心地がしなかった。
一度、雪が何日も降り続いたことがあった。
客室離れの玄関の上の氷柱は危険なので毎朝長い棒で取り除いたが、
屋根の雪までは手が付けられなかった。
屋根の雪は圧縮されて締まり、厚さ40センチほどの氷の板となったわけである。
それがある日の朝
地響きを立てて落下したのだった。
どうなったか…
部屋の前に厚さ40センチの塀垣が見事に立ったのだ。
雨樋は全て吹っ飛んだ。
ある部屋は、氷の破片が玄関のガラスを突き破った。
大きなペアガラスである。
修理に数万円を要した。
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