どうやったら買えるの? 天涯孤独の人間はローンを組めるのか。
やぎひつじは社会科オンチだった。独力でマンション購入を決定し、ローンを組み、返済し続け、ファイナンシャルプランニング技能士2級に合格した今も、社会科オンチである。
なんかこう、社会の仕組みってヤツを体が受け付けないのよねー。
そんなわけで、マンションを買うと決めたはいいが、どこにいけば買えるのか、お金以外に何が必要なのか、まったくもって分からなかった。金で雇った賢者(FP)の言う「住宅ローンに保証人はいらない」も半信半疑だった。
ここは、第三者から情報を得よう。
そこでひつじは、楽天からの広告メールでよく流れてくる「女性のためのかしこいマンション購入術講座」に参加してみることにした。全くの無知ゆえ、なんでもいいから情報が欲しかった、と言いつつセミナー参加者にプレゼントされるというお茶菓子と楽天ポイントに釣られたことも否定はできない。
不定休のひつじにとって珍しい、世間様と同じ週末の休みのうちの1日を費やして(所要時間2時間)参加したセミナーの内容は、果たして無茶苦茶有益であった。無知で社会科オンチのひつじには、目から鱗ものであった。
セミナーの雰囲気はというと、「女性のための」と銘打ってあるから参加者全員が女性である。そして意外と、と言って良いのかアラフォーのひつじよりも若い人も多かった。講師の方も女性であった。
講師の方曰く、
単身者向け分譲マンションは、近年増加している
マンション購入ローンに保証人はいらない(本当だった。これ、ものすごくサラッと講師の方の体験談の中で出てきたのですが、もっと強調しても良いと思う)
賃貸の家賃を払い続けても何も残らないが、マンションを購入すると現物が資産として残る
ある種の投資になる(儲かる、と言う意味ではなく、定期預金などにお金を積み立てていくのと変わりはない、と言うようなニュアンス)
ライフスタイルが変わっても、購入したマンションは売ったり貸したりできるし、それをうまくやればマンションの買い替えという行為も難しくない(1件も買ったことないひつじにとっては別次元のお話でした)
と言う、これまで考えたことのなかった観点からのオコトバだった。
「ローンに保証人はいらない」が真実であることが分かっただけでも、ひつじにとってはマンション購入の神のお導きであった。
天涯孤独のアラフォーでも、ローンは組めるのだ。マンションは買えるのだ。
この日、ひつじのマンション購入の意思はますます固まったのだった。
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