新婚はとうに過ぎている

優子「あなた…」
咲真「ゆ、ゆゆゆゆ優子さん?!」
優子「遠慮しなくてもいいのよ?」

遡ること三時間前、仕事帰りのホームにて

田中「〜♩ 〜♩」
咲真「どうした?やけに機嫌がいいな」
田中「んー!よくぞ聞いてくれた我が友よ!」
咲真「あ、いいや聞きたくない」
田中「いや聞けよ!聞いてよ!!」
咲真「……何?」
田中「ん〜ふふふふ…マンネリ解消!!」
咲真「はぁ!?あの無愛想奥さんと!?」
田中「悪くいうな俺の嫁だぞ!?」
咲真「あ、すまん本音が…」
田中「はぁ…長かったなぁ」
咲真「てかなんでマンネリになったんだっけ?」
田中「………俺が構いすぎたから」
咲真「いいじゃん幸せじゃん奥さん」
田中「お風呂で体洗ってあげるって言ったらキレられて口聞いてくれなくなった」
咲真「前言撤回、お前が悪い」
田中「なんで!?」
咲真「そりゃ嫌だろ俺でも………ぉー…」
田中「でもよ!下心なかっんだぞ!?」
咲真「だとしてもダメだろ!!女と男だぞ!?」
田中「好きな人とは片時も離れたくないだろうが!!」
咲真「某有名アニメのバカップルか!!!」
田中「なんでわかんないんだよ!このオッサン!」
咲真「お前と3しか歳変わらんだろうに!!」
田中「そんなことよりさぁ」
咲真「話変えんなマイペース30歳!」
田中「咲兄のところはどうなの?」
咲真「あ?…………ぁー……ぇ…ぅん…」
田中「まさか!!倦怠期!?咲兄も来たかぁ!」
咲真「来るなら来て欲しいよ倦怠期…」

咲真…帰宅、玄関前にて

咲真「…」

ガチャ…

優子「……おかえりなさいあなた」
咲真「…た、ただいま」
優子「お疲れ様です、ご飯できてますよ」
咲真「…はい」

リビングにて

咲真(今日のご飯は♫)

本日のメニュー
鯖の炙り焼き
カボス
鶏肉の味噌焼き
大根の千切り鰹節と海苔のせ
豆腐の味噌汁
白米

優子「どうぞ召し上がってくださいね」
咲真「…」
優子「どうしました?」
咲真「……君を疑いたくないけど…何も入れてないよね?」
優子「まぁ!酷い人!」
咲真「いや、ごめんごめんいいんだ」
優子「いいのよ、そもそも私が前に媚薬を盛らなければよかったものを…」
咲真「あれはもう許したから!ね?怒ってないから!」
優子「本当?」
咲真「本当!」
優子「私の事嫌いにならない?」
咲真「んーん、場合によるけど」
優子「ふぇ…」
咲真「うん!大丈夫!君のこと愛してるよ!!」
優子「本当?」
咲真「本当!」
優子「……よかった」
咲真(はぁぁぁぁぉぉぉ!!)
優子「じゃあ召し上がって?」
咲真「…はぃ」

食後……テレビを見ながらのびのびタイム

優子「あなた、ビールはいかが?」
咲真「お!ありがとう!おつまみある?」
優子「ふふふ」

本日のおつまみ
炙りそら豆
低温調理の鶏胸肉
ビールに合う肉タレ

優子「どうぞ」
咲真「ありがとう……優子も飲む?」
優子「!…ええ、いただきます」

そして最初に戻る

咲真「ゆ、ゆゆゆゆ優子さん?!」
優子「遠慮しなくてもいいのよ?」
咲真(ぎゃあぁあ!!優子さんの胸が目の前にぃ!)
優子「んふふふ」
咲真(だ、大丈夫だ田中咲真!!俺は耐えられる!!やればできる男!!)
優子「ねぇえ?咲真さん?」
咲真(やばい!名前呼びだ!)
解説!優子が名前呼びする時はスイッチが入った時とキレた時!
咲真「んんん…優子さん?あ、明日朝から会議がありまして…えーと…だ、だからき、今日はやめて明日でも…」
優子「……」
咲真「ゆ、優子さん?」
優子「それ…昨日も言ってましたよね?」
咲真「え?」
解説!昨日咲真は優子に媚薬を盛られて覚えていない(気持ちよかったのは覚えている)
咲真「え、お、え?」
優子「だからー…んふふ」
咲真「ぴっ…ぴぇ…」
優子「私が飽きるまで遊んでくださいね?あなた?」
咲真「………ふぁぃぃ」

解説!翌日、咲真はやけにスッキリした顔立ちで会社に勤め過去最高成績を叩き出した
一方、優子はやけにスッキリした顔立ちで家事に勤め
通販で強力媚薬を秘密裏に購入した

優子・咲真「せーの、おしまい」

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