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ロックンロールの未来を作る方法
音楽雑誌を読んでいると、物凄い勢いで絶賛している記事を見かけることがあります。
大体そういうバンドとかアーティストってのはボクが好きでないタイプの音を鳴らしてたりすることが多かったりするのです。
雑誌のレビューやインタビューであまりにも評価が高かったバンドやアルバムがたまたま試聴機に入っているのを見つけて聴いてみても、どこがスゴイのかサッパリ分からん…というお話なのです。
ひょっとしてライターが自分の好みを押し付けるべく洗脳、啓蒙してるんじゃないかとすら思うこともあるわけで。
それを読んで洗脳された人が、このバンドはスゴイ!とか盲目的に思ってたりするフシがあるんじゃないかと思うわけです。
そこらへんのメカニズムを解明するためにも、一度どっかの雑誌で実験してみて欲しいんです。
どう聴いたってパッとしない曲ばかりやってるアマチュア・バンドを引っ張り出して誌上で大絶賛。
どれくらいの人がそれを信じるのか。影響を受けるのか。
例えばロッキン・オン・ジャパンあたりで。
焦燥感を煽る性急なビートは僕等の退屈な日常を完膚なきまでに粉々に砕き、高ぶる感情を鷲掴みにするメロディが高らかに鳴り響く。
カミソリのようなアンサンブルによって繰り出されるサウンドは、まさに奇跡の連続としか言いようがない。
彼等が音を鳴らす瞬間に勝負は決まっていた。
これは僕等が勝ち取ったロックンロールの未来なのだ。
みたいな感じでひとつ。
何とか理解しようと何度も聴き込んで、苦し紛れに
「何か解らんけど、その解らんところがスゴイ。」
みたいなことを言うヤツがでてきたりしてね。
もうその人のなかではアレですよ、
「オレはロックンロールの未来が解ったぜ」
みたいな選民意識を持つわけですよ。
そしたらライブもスゴイことになってるんじゃないかと。
傍から見れば、これはもう
ある種の間違い探しですよ。
まぁ、そんなことやってみたら面白いかなぁ…と、車を運転しながら思った日曜日なのでした。
2005年頃のブログより。
今はもうすっかり雑誌なんて読まなくなってしまった。
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