![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/76478579/rectangle_large_type_2_e74bf08c88903639330a03f41e19ce0f.jpeg?width=800)
土曜はカレーの日
ここのところ土曜日は休み。しかしカミさんは仕事。
従って毎週土曜は「男の料理デー」となっている我が家。
男が作る料理の代表格。
それこそがカレーライスであろう。
そんな、片想いにも似た一方的な思い込みから、毎週土曜はカレー作りに精を出す34歳なのである。
しかしどうだろう。ある日は「これスープだろうがよ」と眉間にシワが寄るほどシャッバシャバになり、またある日は「世界一体に悪いのではないか」と我ながら唸るほど塩辛かったり、そしてまたある日は「何かが足りないどころか、何もかも足りないんじゃないか」とすら思えるほど薄っぺらい味だったり、挙句、カミさんから「カレーで失敗するなんて有り得ない」と逆上され、グーパンチで制裁された後、パンツ一丁で玄関から放り出される始末なのである。(一部、誇張表現を含みます)
もう失敗は許されない。背水の陣で臨んだ今日。
ツナとトマトを豪快にブチ込んで煮込んだルー、そして揚げたてサクサクにこだわってルー完成直前に揚げたカツ。
果たしてツナトマトのカツカレーは完成したのである。
あのカミさんが一口食べ、「うまい!」と絶賛するほどの出来栄えであった。
私はやればできる子だったのである。
まだ長女が2歳くらいの時の話。
あれから10余年。
カミさんは土曜休みのことが多くなったが夕食を作るのはもっぱら私である。ただ、昔は土曜限定だったのがこの数年でほぼ毎日夕食当番となってしまったことは誠に遺憾である。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?