[まねきの独り言]#忘れられない恋物語、さちさんへの挑戦状🤣

「同級会の夜」

ねぇ、さち。
どうしてまだ、私の身体の弱いところ知ってるの。別れてからもう20年は経つんだよ。
そこは、ダメ。
声がでちゃう。
私、もう人妻だよ、子どもだっているのに。
やめて、そこにキスするのは。
甘い声で耳元でささやかないで、
耳に吐息かけないで、
耳たぶ、かじちゃやだ。

さち、さち、さち‥。

どうして身体が覚えてるの。
どうして心がさちを求めるの。
もう、任せるしかないのかな。
身体をゆだねて、ベットのシーツ握り締めるしかできない。夫の顔も子どもの笑顔も消える。

あの頃のように‥。

初めて会ったのは高校2年の時だった。
引っ込みがちで、メガネをかけ、どちらかというとクラスでは底辺だった私に比べ、さちは学校の女子全部がファンといってもいいくらいスターだった。厳しい物理の先生も、女だったんだよね、あなたに夢中だった。

かっこ良かった、どんなアイドルよりも。
優しかった、どんな人にでも。
笑顔がまふしかった、太陽よりも。

聞きたかったんだ。
どうして私を抱いたの、高校の時。
私、お金持ちの家の子じゃないよ。
成績だってさちより悪かったよ。
運動だってサッカー部のエースで他校の女子からもモテていたあなたに比べ、自転車でも転ぶくらい鈍臭かったよ、知ってるよね。

あなたの周りには、きれいな子やスタイルのいい子、いっぱいいたじゃない。
どうして私だったの。
どうしてあんな手紙よこしたの、拝啓で始まるステキな手紙。文字が踊るって、ああ、こんなことなんだて初めてわかった。
あれが落ちるということなんだって、あとから知った。あんな気持ちになったのはさちだけだよ。
やっぱり私、さちのことまだ好きなんだ。

昼間の同級会の時、あなたはもっと話しがしたいからって、周りに見えないように、そっと携帯電話の番号書いたメモ渡したの。どうして。
あんなひどいことされたのに、私、あの頃のように心が踊った。抱かれるは分かってた、オモチャにされるは覚悟していた。でもやっぱりさちに包まれたかった。ホテルでハグされて、キスされて、シャワー浴びてないのに服脱がされ始めた。

初めてだったんだよ、あなたが、さちが。
夫とは子どもが産まれてからはしてない。
浮気？　この歳だもの、少しはあるわ。
でも全部その場限り、後腐れなしの相手だけ。
でもね、どんな男としている時だって、目をつぶって、さちに抱かれていると思ってたんだよ。
身体は許しも、心はさちのもんだったんだね。
夫よりも、ごめんね。なに不自由ない生活させてもらってるのに、優しいのに、頼りがいあるのに、子煩悩で助かっているのに、こんなことしてる私が悪い、さちが全部悪い。

忘れられない恋物語、
さちが友だちとの賭けで処女狩りをしてるのは知っていた。しょせん、そんなゲームの駒だっんだよね、私は。
でもね、そのあと私はおかしくなった。
ちょっと山の方にあるさちの家に会いたくて、抱かれたくて、街灯のない道を何回通ったか。
いくつもの夜を泣いて過ごしたか。
携帯がない、使えないというのはあなたの手口。
3台持っているのは知っている。そういえば、ポケベルだったよね、あの頃は。
初めて会った子にも下の名前で呼ぶのもあなたの手口。いやじゃないよ、カッコいいさちに「ちゃん」と言われるとガードや壁はないもの同然。
手紙をよこすのも、あなたの手口。
とろけるよ、濡れるよ、女なら。私、あの時の手紙まだ持っているんだよ。さちが好きすぎて、おかしかった私は泣きながら、この街ぬけて、東京の学校に進学した時も手紙だけは離さなかった。

ずるいよ、さち。
どうしてあの頃みたいにカッコいいの。もうおじさんの歳でしょ。

さち、上にいると面倒くさがりだから、私が上になろうか？　いつもそうしてたよね。

さち、さち、さち‥。

どうして忘れさせてくれないの。
2回好きにさせる、ずるいよ、さち。

愛してる、やっと今なら言えそう。

(了)

さちさん、あんたのさちさんワールドでは、スケベは書けないと読んだ、まねきの作戦や。部門賞どっちが取るか競争やで。
男性陣のみなさま。
向こうは女性支持の厚い恋愛スペシャリストさち様です。どうかこのどスケベなまねきに「スキ」の一票をお願いします。女性は中学生以上ならいけます(犯罪やん🤣)。
応募は２つ、忘れられない恋物語とそうだな、#やってみた(🤣)にします。

2人とも部門賞取ろなかったら、最高のオチやな。さちさん、今日あたりが記事公開するチャンスやで。

相変わらずのスキ制限中のまねきでしたー🤣