想影橋

SNSで書き切れないことをここで。情報整理、備忘録も兼ねて。

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最近の記事

法華専修と日蓮聖人の本懐

これまで、日蓮正宗や創価学会に見られる教学の独善性、排他性について述べてきたが、世間一般では、正宗系の宗派に限らず、日蓮系教団は大なり小なり、そうした傾向を持っている、という認識を持たれているのではないだろうか。 確かに、「法華専修」は宗祖以来の伝統でもある。 日蓮聖人の遺文には、「不受余経一偈」という、法華経の中にあるフレーズを拝借して、門下に襟を正すことを促す箇所がある。 これは、余経、つまり法華経以外の教えを、ただの一偈も受けざれとして、上記の「法華専修」を強く促

    • 日蓮正宗 教義の問題

      日蓮正宗は、先に見た通り、「日蓮本仏論」を教義に内包し、「唯受一人血脈相承」を主張する宗派である。 「日蓮聖人こそが釈迦仏をも教導した根本の仏であり、釈迦仏には、もはやこの乱世を救う力は無い」とし、自宗以外の宗教団体を全て「邪宗」と断じる。 個人的には、かなり問題のある教義を抱えた宗派だと思っている。 もっとも、どんな内容の教義を掲げていようが、何を信じるかは個人の自由であり、本来なら、赤の他人がどうこう言う問題ではないのかもしれない。 私の場合は、身内や知人に正宗・創

      • 『日蓮宗』と『日蓮正宗』 ②「唯受一人血脈相承」

        先の①「日蓮本仏論」との関わりについてで「日蓮本仏論はカルトの温床」と述べたが、日蓮正宗の教義には、この日蓮本仏論をベースにしていることに加えて、もう一つ見逃せない問題がある。 日蓮聖人が生前書き残した、とする二通の書を根拠にして、「日蓮正宗だけが宗祖以来の法灯を継承している、唯一正統な宗派である」と主張していることである。 その二通の書は、「二箇相承」と呼ばれるもので、簡単に言うと、 一、日蓮聖人の直弟子のうち、日興上人を自身の後継者として定めた旨を記したもの 二、日

        • 『日蓮宗』と『日蓮正宗』 ①「日蓮本仏論」との関わりについて

          SNS上でしばし見られる誤解として、「創価学会は日蓮宗を破門された」というのがある。しかし、創価を破門にしたのは、『日蓮宗』ではなく、『日蓮正宗』である。 『日蓮宗』と『日蓮正宗』、名前だけで言えば「正」の文字があるか無いかの違いでしか無いが、両者の関係は、まさに水と油。決して混ざり合うことはない。 決定的なのは、本尊観が大きく異なることであろう。本尊が異なるということは、信仰の対象が異なることを意味する。つまり、同じ「日蓮」と冠しても、両者は全く異なる宗教と言っていいほど

        法華専修と日蓮聖人の本懐

          はじめに

          Twitter……じゃなくてXか、は、長文投稿が可能になった。今や結構な人達が長文投稿しているように見えるけど、やっぱり有料サービスなので、まだ二の足を踏んでいる。それに、長文を投稿するのであれば、字数の制限は可能な限り無い方がいいし、端末はスマホでもPCでも、状況に応じて使い分け出来る方が便利。 ということで、しばらくはこちらのサービスでお世話になることにしました。よろしくお願いします。 何を書くかについては、あらかじめ決めない方がいいとは思いつつ、当面はSNSでなかなか

          はじめに