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問題の対処 : 解決以外について

以前の記事の続編です。
今回は問題の対処のアプローチに焦点を当て、解決以外の選択肢について探求します。
先行記事では、問題解決には解決だけでなく逃げる、保存する、忘れる、そして共有するという4つの選択肢が存在することを述べました。
今回は、これらのアプローチについて詳しく見ていきます。解決以外の方法を活用することで、より柔軟な問題解決が可能となり、新たな視点やアイデアを得ることができるでしょう。

逃げる
「逃げる」とは、一時的に問題から逃れることや、その問題を避けることを指します。
例えば、新たな派遣スタッフが勤務先にやってきて、自分にとって気に入らない状況が生じた場合を考えてみましょう。
この場合、腹を割って話し合って仲良くなることで問題が解決する可能性もあります。
しかし、その問題の対象である派遣スタッフに派遣期間がある場合、問題を解決するために時間やエネルギーを費やすべきかどうか考える必要があります。
逃げることは、問題が解決するまでの間に、問題が自然に解消されるのを待つというアプローチです。
逃げる期間中に、問題に対する自分の見方が変化することもあります。

保存する
「保存する」とは、問題を解決することが難しい場合でも、その問題を忘れないように保存しておくことを意味します。
例えば、戦争やいじめ、環境問題など、解決が難しい社会的な問題があります。
これらの問題について、即座に解決することが難しい場合、手帳やノートに書き留めておくことで、いつか解決に取り組むことを忘れないようにします。
このアプローチは、問題の重要性を認識し、将来的に取り組むための準備を整える手段となります。

忘れる
「忘れる」とは、問題を過去の出来事として扱い、それを意識的に忘れることを指します。
問題が解決可能でない場合や、それに取り組む必要性が低い場合には、その問題を忘れることが適切な場合もあります。
忘れることで、心の負担が軽減され、より前向きに未来に向かって進むことができます。

共有する
最後に、「共有する」というアプローチです。
問題を一人で抱え込まず、他人と共有することで、新たな視点やアイデアを得ることができます。
他人の経験や知識を借りることで、問題解決の手助けとなることがあります。
共有することで、問題に対する新しいアプローチや解決策が生まれる可能性があります。

解決策があり、実行が可能な問題というのは稀
これらのアプローチは、問題を解決することに直接的な貢献をしない場合があります。
実際、ほとんどの問題は解決されないままで終わることがあります。
過去に直面した問題を思い起こしてみてください。
その多くは解決されたでしょうか?私の経験から言えることは、解決される問題は10%にも満たないということです。
それ以外の90%は、時間の経過や環境の変化によって解決する必要がなくなったり、他の要因によって自然に解決されたりすることがあります。
このように考えると、問題解決は決して容易なものではなく、解決策が実行可能である問題はごくわずかであることがわかります。
ですが、その理解を深めることで、仕事やプライベートでの対処方法を少し楽に感じることができるかもしれません。
つまり、解決法を見つけることよりも、問題に対処する方法を見つけることがより重要であるということです。

あとがき
今回の記事を読んでいただき、ありがとうございます。
日常生活や学業、そして仕事において、さまざまな問題に直面することがあります。
しかし、解決以外の選択肢もまた重要であり、時には問題を逃げたり、保存したり、忘れたり、共有したりすることが有効な戦略となります。

問題に直面したときに、一つの解決策に固執せず、柔軟に考えることが必要です。
また、解決しない問題もあることを受け入れ、その時にできる最善の選択をすることが求められます。

困難に直面したときこそ、自らの能力や知識を高めるチャンスと捉え、前向きに取り組んでください。
皆さんの未来が輝かしいものとなることを心から願っています。

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