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「古着」が好きです。1950年代以降の「Vintage」が好きなんです。      でも今回は「RRL」のお話。

「服」に関心、興味を持ったのは、中学校に上がった頃と記憶している。
母親のお仕着せをご機嫌で着ていた小学生の頃には感じもしなかった興奮を、近所の高校生のお兄さんの着ていた「VAN」のボタンダウンシャツを見たときに感じたのがその記憶である。
「なぁ、その襟のボタンなんなん?」と尋ねたら、「こーちゃん、これな『VAN』って言ってな、東京のお洒落な人たちは皆んなこれ着てるんやで、ボタンダウンって言うんやで」っと自慢気味に教えられてた時に、なんか知らんけど「無茶苦茶格好いいやん!」と衝撃を受けたのである。
トップボタンを外した時の襟元の開きが、中に着たTシャツとのバランスも含め素敵であったが、今思うと「ブルックスブラザースの6つボタン」のヴィンテージやったんやと思われる。
「欲しい!」「着たい!」「買いたい!(買って欲しい!)」と切望するが、尼崎の中学生の小僧(以降「尼の小僧」と言う)には簡単に手に入る代物ではない。お小遣いを貯め、お年玉を貯め、親にせがんで「似てるけど違うもの」を尼の小僧の生活圏(自転車で行ける範囲)にある「Joint」で買っていた。因みにジーパンも「LEVI'S」か「Lee」が欲しかったが、我らの「Joint」には「BIGJOHN」が「EDWIN」しかなかった。

尼の小僧の「環境」が劇的に変わったのは、高校から電車通学になったことに起因する。
阪急電車神戸線「園田駅」から「十三(「じゅうそう」と読みます)駅」で北千里線に乗り換えるのだが、「十三駅」で乗り換えず(もう時効ですが、これはキセルです)2駅行けば「梅田駅」、北千里線「淡路駅」で大阪地下鉄堺筋線に乗り換えれば「難波駅」「天王寺駅」に行けるのである。
尼の小僧にとっては「梅田」「難波」「心斎橋」「天王寺」等は大都会であり、行き交うお兄さん、お姉さんはとってもお洒落、喫茶店もめっちゃお洒落、特に服屋さんには見たことない服が並んでいた。

ある時、難波と心斎橋の間の西側に「アメリカ村」っていうエリアがあることを知った。「へぇ〜、アメリカ人の村があるんや」と思っていたが、お洒落な学友に「ちゃうで、アメリカンカルチャーのお店が集まってて、格好いいんやで」と教えられ、バレーボール部の5厘刈りの小僧(以降「バレー部の小僧」という)が、潮焼けしたロン毛のお兄ちゃん達が闊歩する「アメリカ村」に足を踏み入れたのである。
ウキウキ(ホンマに浮いていたと思う)しながら散策すると、尼の小僧時代から憧れていた「LEVI'S」「Lee」「CONVERSE」「 Pro-keds」等のUSEDが比較的お手軽価格で売られていた。
因みに、サーフショップも覗き、「格好ええなぁ」と憧れたものの、バレー部の小僧には似つかわしい訳もなく、敢えなく撤退。
兎にも角にも、これが「古着(USED)」との出会いであった。

16歳のバレー部の小僧が「古着」と出会い、その後どうなっていくのか44年間のヒストリーは、今後の投稿に譲るとして、今現在の「古着」との付き合いを一つだけ書こうと思う。

実は、「古着」だけではなく「古物」も好きなので、骨董市等は時間があれば覗いている。
5、6年前の11月位の「大江戸骨董市」でお見かけした外国人のおじさまの着ていたスエットカーディガンがえらく格好良く、密かに写メった訳だが、よく見ると「RRL」だった。

大江戸骨董市にいた外国人のおじさま

それからは、このカーディガンを探す旅が続き、妥協の産物として同じ「RRL」のスエットカーディガンを2枚買い求め、

1枚目
2枚目

そして、先月ついに見つけたのである。

これだ!!

この達成感、宝探しの醍醐味!やめられまへんなぁ〜。
結果、こんな感じです。これからのシーズン、当面こればっかりです。

いいんです!好きだから

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