ソーシャルワーカー・メモ(家族からの相談)

遠縁の高齢の親戚が、救急車で搬送された。

親戚は、子どもはおらず、80歳を超えている。
連れ合いは、認知症で徘徊が強く、
目が離せない。

2人きりの家族。
施設入所は拒否して、ずっと介護をしていた。

確定はしていないが、親戚はおそらく癌である。

遠縁であるが、長年、非常によくしてもらっていた。
ただ、移動だけで半日が費やされる遠方に住んでいる。

家族から、「何かできないか?」と相談された。

地の利のない地域ではある。
しかし、使えそうな社会資源は、何となく浮かんだ。

数日会社に有休をもらって、親戚の元へ行こうとした。

しかし、ケアマネの資格を持つ別の親戚から、
「どこの地域にも支える力がある」
「まずは地域の力に任せてみるべき」
「遠方の私たちが一時的に手を出しても混乱するだけだ」
と言われた。

その通りです。

認知症の連れ合いは、ケアマネが動いて、
施設に入所した。

親戚は、在宅医療・介護福祉サービスが整えられて、
退院した。

ソーシャルワーカーは、ヒトである。

家族には主観で動いてしまう。
客観性は保てない。

ソーシャルワーカーは、家族へのソーシャルワーカーはなれない。


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