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あなたも豆屋を始めませんか。      抽出について 


大きな一つ穴を使ったペーパードリップ。


前回・前々回は焙煎についてお話しました。今日は1栽培・2焙煎と続き3抽出です。
 
抽出はそれこそいろいろあり、それについて一つ一つ説明して行くとキリがありませんので、今回はドリップに限定してお話します。
 
ただ一番大きな問題は、1栽培・2焙煎と続いた最後の段階で3抽出になるので、抽出だけで、本当に美味しいヒーが作れると思っていると大きな間違いが起こります。
 
どんな料理でも良い材料からしか美味しい料理は作れません。コーヒーも同じで。良質な生豆をきちんと焙煎した、新鮮な豆からしか美味しいコーヒーは抽出出来ません。そこがあやふやで、大手の焙煎業者の豆を何となく使っていると、自分の目指すコーヒーはなかなか作れないのです。だから多くの場合、ネルドリップの珈琲専門店は自家焙煎をするか、良い自家焙煎珈琲豆店から豆を取る様になるのです。
 
サイホンは煎りの浅いアメリカン珈琲を淹れる道具ですし、フレンチプレスはどこでももう殆ど使われなくなりました。売っている所さえ少なくなり、本当に稀な道具になりました。
 
フレンチプレスで淹れた珈琲が美味しいと言っていた人達は今どうやってコーヒーを淹れているのでしょう。こういうのを流行と言うのです。流行し始めると珈琲の場合、味は二の次になります。
 
私は基本的にドリップをお勧めしています。ドリップにはペーパードリップとネルドリップがあります。ペーパードリップが家庭では一番良いように思います。ネルの保持の心配が無いからです。
 
ネルドリップは本当に美味しい濃い珈琲が取れますが、ネルの保持・保存をきちんとしないと味が悪くなるだけでなく、お腹をこわしたりしますので、注意が必要です。
 
今回はネルドリップより分かりやすいので、ペーパードリップの淹れ方についてお話致します。基本的にはどちらも同じです。
 
コーヒーの淹れ方はいろいろありますが、ここではドリップとい方法だけを説明します。ドリップは濃いコーヒーからアメリカンコ
ーヒーまで、殆どのコーヒーが淹れられます。
 
ドリップには2つあります。ペーパードリップとネルドリップです。ここでは簡単な道具で出来るペーパードリップを説明します。粉は大き目に挽きます。一杯13gから15gの粉を使います。ドリッパーは出来るだけ穴が大きく空いた物を使います。メーカー名で言えばコーノかハリオです。
 
ペーパーを一度だけ折り、セットしたら、計った粉を入れ表面が平らになるようにドリッパーを振るか、叩くかします。粉が平らになったら、良く沸騰させ少し落ち着かせたお湯をその表面に一滴ずつ落としていきます。普通の人が考えるよりずっと少しずつです。続けていると下へ濃いコーヒーのエキスが落ちて来ます。
 
そうしたら、最初の3分の1を落とします。ごくゆっくりです。次に同じような速度でもう3分の1を落とします。ここでコーヒーのエキスは殆ど取れていなければなりません。後の3分の1はもうエキ
スは取れていなくても良いのです。のばして行くだけです。抽出が終わったら良く撹拌し、お湯で温めておいたカップのお湯を捨て注いで下さい。美味しいフレンチコーヒーが飲めると思います。
 
もっと美味しい物が飲みたくなったらネルドリップしかありません。
ただ、ネルドリップはネルの扱いが難しいので、良く研究てからやらないと嫌な味がしたりしますので、気を付けないといけないと思います。家庭ではペーパードリップでよい様な気もします。
 
自家焙煎の豆屋は基本的に家庭用の珈琲を売る訳ですから、ペーパードリップについては良く知っていないとお客様も困る事が多いです。

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