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こうりん (降臨)

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女神アマテラスと青年とのお話し。連作作品にはファンタジーあり、エッチあり・・。一話一話が長くなりがちですが、よろしくお願いしますね。 アマテラスのモチーフは私自身です。
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2023年8月の記事一覧

こうりん (降臨) 5

僕はその夜、またしてもアマテラスと結ばれる夢を見た。
今度は紛れも無く、今のアマテラスだった。
ショーツを脱がせて、交わり、何度も何度も中に射精した。
翌朝、やっぱり夢精していた
夢精したパンツを穿き替えてベッドに戻ると、アマテラスが起きていた。
なんだか、ぼーっとしている。
「アマテラス、大丈夫?」
肩に手をかけて揺らそうとしても、すでに実体は無かった。
でもショーツは穿いたままだった。
アマテ

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こうりん (降臨) 4

部屋に帰ってきて、早速アマテラスにショーツを穿かせようとしたけど、元々実体の無いアマテラスに穿けるはずがなかった。
万が一、穿けたとしてもショーツだけが空間に浮いて見える、と言うことらしいので、断念した。
朱美ちゃんに穿かせよう。
お供えものを鏡の前に並べると、アマテラスは満足げな表情になった。
大吟醸をコップになみなみ注ぐと、うっとりとした表情になった。
「お、さ、け。」
次第にアマテラスの透き

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こうりん (降臨) 3

「神様って何を食べるんですか?」
朝食の準備をしながら、ふと疑問に思った事を聞いてみた。
「基本的には何も食する事は無い。自然からその時期に採れるものを供えれば良い。」
「お供えをするんだったら、やっぱり神棚がいるんじゃ?」
「神棚は嫌じゃと言うておろうが。」
「はい、はい。それじゃどこに供えれば?」
「鏡の近くであればどこでも良い。」
まさかこんな事になるとは思っても見なかったし、男の一人暮らし

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こうりん (降臨) 2

あっ!
僕はここで目が覚めた。
夢の中での射精のはずが、パンツの前が濡れて気持ち悪かった。
ペニスは、ギンギンに勃起したままだった。
パンツの前を触ると、ねっとりとした液体がべっとりとついていた。
やってしまった。
夢精なんて1年以上してなかったし、一昨日もオナニーしたばかりなのにどうしてだろう。
パンツを穿き替えないと、と思いつつ目を開けた。
僕の左側には、ラブドールの朱美ちゃんが寝ている。

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こうりん (降臨) 1

五十鈴川上流、鏡石付近の山中。
近畿を直撃して最大規模の傷跡を残した台風が過ぎた週末、僕は久しぶりにハイキングに来た。
山道は所々斜面が崩れて歩行が困難な場所もあったが、迂回しつつ進んで行った。
途中、比較的大きく崩れている場所に差し掛かって、迂回路を探していると、崩れた土砂の中で何かが光った。
足元に注意しながら光った場所に近づくと、半分近く埋もれた状態の丸い金属板があった。
掘り起こすと、直径

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