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【講演会】ウクライナに今生きる人が思うことーなぜ戦争は長期化するのかー

2023年10月12日木曜夕方。
北海道大学 人文・社会科学総合教育研究棟W103講義室には、【講演会】「ウクライナに今生きる人が思うことーなぜ戦争は長期化するのか」に参加するため、100人を超える学生・教職員が集まっていました。

講演開始前から多くの学生が会場入りし、この問題への関心の高さが感じられます。

講演は山本文彦理事・副学長の挨拶から始まりました。

講師にお招きしたのは、フリージャーナリストの 岡野 直(おかの ただし)氏。朝日新聞社在籍時には東ティモール紛争やアフガニスタン戦争など、紛争地取材も数多くご経験された方です。
本講演では、岡野氏が戦時下のウクライナを訪れ、戦渦を生きる様々な人々へ直接インタビューし、直にふれた「現場」について、語っていただきました。

講師の岡野 直(おかの ただし)氏。2022年11月~12月に戦地であるウクライナに赴き、約1か月半の取材をもとに『戦時下のウクライナを歩く』(光文社新書)を上梓。
兵士の笑顔が印象的な写真。

講演では拷問が行われたとされる場所や地下壕など、実際の「現場」となった写真と共に、ウクライナの人々の根底にある想いや戦う理由、ロシアとの関係性など、現地を訪れた人のみが知り得ることのできるお話が展開されました。
メディアの情報だけでは見えてこない、リアルなウクライナを感じることができ、参加学生たちも得るものが大きかったようです。

スラブ・ユーラシア研究センターの宇山智彦教授の司会進行で、講演は進められました。
満員の会場。"講演に参加し、より現実問題として捉えることができた"とする感想が多数寄せられました。質疑応答も活発に行われ、講演終了後も講師への質問待ちの列が後を絶ちませんでした。

未だ解決の糸口すら見つからないこの問題に関し、参加者の多くが本講演を通じてこの戦争を自分事と捉え、改めて考える良い契機となったことは間違いありません。
この度は貴重なご講演をありがとうございました。


【講演会】ウクライナに今生きる人が思うことーなぜ戦争は長期化するのか主催:北海道大学大学院教育推進機構
共催:北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター


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