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推しの力

乃木坂、櫻坂、日向坂と3つあるグループ、通称「坂道グループ」を推しはじめてもう6年くらい経つ。それまで自分がアイドル好きになるなんて全く思ってなかった。あとこんなに長く追っかけるとも思ってなかった。

女性アイドル、私の世代だと子どもの頃ハロプロ、大学生くらいでAKBが全盛期だったと思う。そのどれも通ってこなかったし、なんとなく流行り物っぽい感じがしてむしろ避けてたまであると思う。

坂道グループを推すきっかけになったのは、まず乃木坂46だった。
AKBの公式ライバルとして結成されたのは知っていたけど、「ふーん」くらいだった。知っているメンバーも「生駒ちゃん」というショートヘアの子だけだった。なんかAKBと違ってフレンチポップを謳っていたような、そうでもなかったような。

そんな中、高校時代のマブダチとごはんを食べに出かけた。私たちは高校のダンス部で知り合って、いまでも一緒に踊ったり(レンタルスタジオでお遊びのダンスをする)、たまに観劇に行ったりする。

次の遊びの約束をする際に「なんかコピーダンスをやってみたいね」なんて話をしていたら、マブダチが「これやりたい!」と出してきたのが当時リリースされたばかりの乃木坂46「インフルエンサー」だった。
難易度の高い高速ダンスが話題となっていて、確かに難しそうだけど楽しそうな振り付け。よしやろう!となって、それから乃木坂の動画を何回も繰り返しみた。

単純接触効果というべきか、ずーっとダンスの動画を見ていると、メンバー1人1人の顔の見分けがついてくる。さらに見てるとダンスのクセや歌声の特徴なんかもわかってくる。その中で自分の好きな感じのメンバーが見つかってきたりして、他の楽曲の動画も見始めていって、気がついたらただのファンになっていた。

アイドル、今までなんだかよくわかってなかったけど、すごいジャンルだと思った。
特に女性アイドルは10代のうちに入ってきて、20代半ばにもなればもう卒業(グループからの独立)が噂されるようになる。実際20代に入った頃に進路選択をする子が多いように思う。
ハロプロなんかは「20歳卒業説」なんてのがあったくらい、とにかく若く儚い職業だなと思う。

女性アイドルの、アイドルとしての寿命はそう長くない。柏木由紀さんが17年間AKBに在籍したことが話題になったけど、それが最長記録なんじゃないか。大抵の場合、おおよそ10年以内に皆卒業を迎えている。
そうした活動期間の短さが、彼女たちの儚さを演出しているんじゃないだろうか。

そして活動期間が暗黙の了解的に短いからこそ、若い世代ばかりだからこそ、彼女たちのほとんどはとても一生懸命でがむしゃらに前に進もうとしている。
先に紹介した元乃木坂の生駒ちゃんは「アイドルは成長過程も見せていくコンテンツ」と言うような話をしていて、「なるほどなあ」と納得した。
歌がうまくて、ダンスがすごくて、顔も超絶可愛くて。そんな「完璧で究極のアイドル」だから人気が出たり、みんなが応援するわけじゃないんだと思った。
むしろ何かが足りなくて未完成だからこそ、応援したくなる、「推し」たくなるんだろうな。

そんな私も乃木坂、欅坂、ひらがなけやきと見始め・推し始めて、気が付けばもう6年ほど経っていた。
現地のライブに足を運ぶことは減ってしまったけど、配信ライブを見ればXで雄叫びを上げるかの如く怒涛の推しポストを投稿し、ふとした瞬間に涙する。
悲しくなった時、元気が欲しい時に聞くのも彼女たちの曲になった。
もう一回りほども年下の彼女たちの懸命な姿をみて、私も頑張ろうなんて思えてしまう。
アイドルってすごい職業だ!

そんな推しの力を糧に生きてる私ですが、昨日日向坂から4名もの卒業が発表された。
時代の移り変わりと、やっぱり推しは推せる時に推さなければ、という儚さを感じた。
卒業は寂しいけれど、今まで頑張ったメンバーたちと、これからもグループで頑張るメンバーたちみんなの幸せを願っています。

いち坂道アイドルファンのつぶやき日記でした。

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