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私の学び 第23回

第二章 生きがいと命の力(No.23)


二 生きがいのある人生

1.「かい」の意味


(1) 効果

   かいとは、効果を意味する。
 
研修会に参加した。大変効果があれば、参加したかいがあったという。効果が無ければ、参加した「かい」がない。馬鹿をみたという。


(2) 価値

   かいとは、価値を意味する。
 
家庭電気器具を購入した。故障もしないでよく動く。効果的な働きをしてくれたら、それは価値のある存在になる。その時その器具を求めたかいがあったと人はいう。器具が故障ばかりしていたなら、買ったかいはないことになる。



(3) プラスのしるし

   かいとは、プラスのしるしを意味する。
 
花見にゆく。桜が満開に咲いている。プラスのしるしを得た時、花見に行ったかいがあったという。何も咲いていなかったら、花見のかいはなく、くたびれもうけとなる。



(4) 張り合い

   かいとは張り合いを意味する。
 
金や労力を使っても、それに見合うだけの張り合いを感じとった時、人はかいあることという。高価な食事をしても、大変美味しかったとすれば、お金を使ったかいがあることになる。決して無駄なことではない。



(5) 喜び

   私達が何かをして、そこに喜びを感じとったなら、それをやったかいがあったという。

山に登れば、足は疲れ、まめは痛む。だが山頂で真っ赤な太陽の光線がほとばしり出てくるあの御来光を拝んだ時の感動は、一生忘れないという喜びを得た時は足が痛くても良い。山に登ったかいがあったという。


かいとは、効果や価値を意味し、またプラスのしるしや張り合いや喜びを私達が認め、または感じとった時、それは「かい」あることと人は言うのである。




  『 いのちを活きる 一 』

    著者 杉山彦一



天風会四代目会長 杉山彦一氏が書き綴った、哲人 中村天風創見・心身統一法解説 「いのちを活きる 一」から転載させていただいております。お読みになられる方の生きるヒント、活力になられましたら幸いです。

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