忍者

大学の課題に嫌気がさし、夜の散歩に出かけた俺。
11月の夜はすでに冬の寒さだった。30分ほど歩いた辺りから徐々に小便をしたくなった俺は、手遅れになる前に立ちションをした。乾いた電柱の表面を俺の小便がみるみる染み込んでいるのを眺めていた。突然、後ろから「お兄さん大丈夫?何してるの?ここら辺の人?」と警官2人がやってきた。
今の俺は身分証も無い、電柱に小便を染み込ませる不審者。話し合いでは、勝ち目がないと悟った俺は、立ちこめる小便湯気を匠に使い警官2人を煙にまいて逃げきった

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