摂食障害②

痩せたかったわけではない。 
ただ、誰にも話せない。気づいて欲しい。と言うところから痩せると言うことに走ってしまった。
気づけば半年で20キロ近く痩せていた。身長から出す平均体重よりも20キロも痩せていた。今思うと異常だった。
この時自分でも、体力もなくなり、椅子に座っても骨が当たって痛く、体に肉がなくなってずっと寒いなど、
体に異常が出始めていた。さすがにやばいと思い、食事をしようとしても、恐怖があった。

''食べて太ってしまうと誰も自分に気づいてくれない''
そんな時、割と話はする仲だった体育の教員が声をかけてくれた。体育の時間、始まる前の時間にすれ違った時、私を二度見して、肩に手を置いて、
「ちょっと待って、大丈夫??」 

その一言、一言だけだったのに、
先生から伝わる心配の気持ち、異常だと言うことに気づいたような、そんな表情、声のトーン、
心配の一言がものすごく温かくて、
友達から言われた、
「最近めっちゃ痩せてるね〜やば〜笑」

とは明らかに違う感情が伝わって一瞬にして涙してしまった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?