見出し画像

マールボロのソーヴィニヨンブランを比べた話


タイムマシンに乗ってワ活を振り返る1 2021年のこと

2021年、流行り病に合わせてかなりの期間外食の時短営業や酒類提供が制限され、宴会や多人数で飲む習慣がほとんどない自分でも「出かけたついででちょっとビールが飲みたいだけ」ですら制限されれば、日常の中での息抜きをも抑えこまれ大きなストレスとなっていました。

飲んだデータをまとめて俯瞰し始めた

流行り病が顕在化するより少し前からワインへのしっかりした興味は出て来ていて、Vivinoにアカウントを作り、写真を撮り点数登録をちょっとづつですがしていましたが、まだまだ熱心にという訳でもなくそれだけで終わらせていました。

本格稼働へのステップ

そうこうしているうちに品種名とかをちょっとずつ覚え始め、インポーターさんや販売業者さんなんかが公開して下さっている記事をかなり熱心に読み、何やら掴めたつもりになって来ました(大きな勘違い)。この時期はまだTwitterはワイン界隈の方と繋がってなく活用していませんでしたので、Vivinoの有識者の方々の見よう見まねでVivinoに感想を書くようになり、すぐに自分なりの情報の蓄積が楽しみになって来ました。

選べる5本セット、当たりもあって良かったけれど、、、

頭でっかちになって来ましたら、2021年の春頃には価格だけにつられてセット売り5本で1万円とかで買うのもつまらないなと思いはじめ、Vivinoの評価が高い主に3,000円しない価格帯で入手し易いのをリストアップ、まずは品揃えがちょっといいスーパーなんか数店の棚を中心に物色しました(物騒、お代はきちんと払っています)。

お気に入りの品種と産地を発見

そんなことをしているうちに気温が高くなり始め、爽やかな白が飲みたいと思う中で出会ったのは、ニュージーランドのソーヴィニヨンブラン、溌溂とした酸味と切れ味、僅かに感じる苦味が魚介サラダとかと合って楽しめました。

せっかくわかりやすく好みな品種と地域が見つかったので、季節柄暑さが本格化していく中で合間に他のタイプのワインを挟みつつ、暑さがおさまり出した9月下旬までで価格帯色々7本を比較しました。

ニュージーランド マールボロのソーヴィニヨンブランの比較

2021年5月 マトゥア ソーヴィニヨンブラン2019

この時期はこれすら近所のスーパーになくて、わざわざ高級住宅地があるエリアまで自転車走らせて買いに行ってました。

★★★⭐︎ 3.5点

スーパーにいったらチダイが格安であったのでゲット、休肝日にしようと思ってたのに予定変更で、「入手しやすい人気の1本を飲んでみよう」を続行^_^

ということで、近所のスーパーと同じグループでちょっとじゃなくてかなり高級な住宅街が近い大きな店舗でゲットしたこれ、NZのこのソービニオン ブランは日本ではサッポロビールが権利を持ってるのですね、そりゃあスーパーで買えるわけです。

スクリューキャップですが、パイナップルやグレープフルーツの香りがしっかりとあり、酸味も適切で軽すぎることもなく鮮魚のサラダ仕立て、ライトなタイプのチーズにバッチリです、税込み2kちょっとでこれなら4.0に極めて近い3.5でしょう。

ちなみに、水っぽい薄味過ぎる白ワインはたとえ高級品でも却下します、これだけは絶対譲りません。

7月〜9月あたり、キンキンに冷やしてまた楽しみたいと思います。20210515

2021年6月 シレーニエステート セレクション ザ ストレイツ ソーヴィニョンブラン2020

ちょい上位クラスですね、これを買った頃に念願のワインセラーを導入、太胴な為無理矢理押し込んでエチケットに傷がついてます。

★★★⭐︎ 3.5点

お店見学がてら買った選べる5本から2本目はNZのSBです。NZではちょっとだけいいやつもスクリューキャップのがあります。
とても淡いレモンイエロー、香りはグレープフルーツ、キウイ、ドラゴンフルーツ、スターフルーツとか色々混ざっている感じ、舌触りも落ち着いていて、酸味の中にやや強めな甘さとさっぱり感がうまく包まれてる気がします。少しリッチな味わいなので食事なしでも十分に楽しいですが、強くないチーズや豆腐料理、サラダなんかにピッタリハマりそうです。
割引価格で入手できるなら少し前に飲んだMatuaのSBより+1k以内でこれを買う意味が十分にありそうです。他のNZの評判のいいSBもチャレンジしたいですね。20210604

*エチケットに傷があるのはセラーの中で配置替えした名残り、24本用小型タイプでも、100均の温度計で測ったら1番上と1番下では1.5℃も差があることが判明、温度が高めな上には赤、下に白を出来るだけ並べるようにしました。色々と勉強、実験中です🧪🔬

2日目は魚の竜田揚げ、海老入りかき揚げと合わせました。やや小さいグラスに変更して甘さが抑えられタイトな感じに、これは自分には良い変化でした。

2021年7月 オーバーストーン ソーヴィニョンブラン2020

これを飲む前に評判の赤ワインを飲んだら、購入店舗の陳列、保管状況が原因と思われるコンディションの悪さにやさぐれてました。

★★★ 3.0点

このダサいエチケットのNZのSBを心のリハビリのために開けます。安定のスクリューキャップなこちらはエノテカ、要するにスーパーや大型店向けにアサヒビールが取扱うデイリーワインです。アルコールは12.5%ですがとても軽めに感じます。
税抜き1.3kを切るくらいですので、味や香りに立体感はありませんが、かなり透明な色に、適度なパインやグレープフルーツぽさは好ましく、尚且つ薄く水っぽく感じないのが非常に良い点、蒸し暑い中で生野菜や軽めなチーズとともにワインを飲んでるなあという気分のまま雑な夕方を過ごすにはちょうどいい感じです。
NZ、マールボロのSBはこの少し上のクラス、さらにもう少し上も準備中、随時飲み比べしていきたいと思っています。こちらのオーバーストーンはこの価格でも品質は悪くないので、わかりやすく気楽に飲める安定感がうれしいですね😘 難点は身体に吸い込まれる速度があまりにも速すぎること、CP込みで3.5に限り無く近い3.0がちょうどいいかと思います。20210714
酸味が適切なためか2日目はアジフライの惣菜と合わせましたが生臭さはほとんど感じませんでした。守備範囲の広いSBの優秀さを感じました。

2021年8月 クラウディベイ ソーヴィニョンブラン2020

懐かしいエチケット、水墨画な感じ。

★★★★⭐︎ 4.5点

スーパーにいったらチダイが安かったけど(既視感)、隣にあった売り切りでお手頃サイズのホウボウが半額、生食は躊躇われたので適当アクアパッツァ風を狙います🐡
今日のお供はNZの大人気SBのこちら、以前登場させた安い泡とともに3本ぶら下げて持ち帰ったうちの2本目です。透明感の高いライトゴールドな見た目に綺麗な酸味、派手過ぎない夏向けな柑橘系の香りの塩梅が絶妙、セールでちょっと割引の税抜き約3.4k、スーパーで買ってリハビリに飲んだやつとの3倍近い価格差もしょうがないでしょう、トータルバランスと後口の複雑さ、厚みが違います。
アルコールは13.5%とのことですが、なめらかなので気にならないままに身体に廻っていく感じ、やたらと人気なのもなるほど頷けます。
レシピは見ずに適当に作ったアクアパッツァ風(貝類と香草があったら最強だた)や軽めなチーズ、いつもの格安クラッカーが少しいい料理店の一皿に格上げされるほどにドンピシャです。
これ以外に NZのSBは価格帯色々であと3本がセラーで待機中、暑い時期に試したいと思います、CP含めクラウディベイを超える事が出来るか楽しみです。20210806

2021年8月 プナム クラシック ソーヴィニョンブラン2020

こちらを買った大手流通系の酒販店、今でもほんのたまに巡回して掘り出し物がないかチェックしています。

★★★ 3.0点

八百屋さんに野菜を買いに行ったら、隣の著名流通業者系列の酒屋に吸い込まれてしまいました。完全にワイン中毒者の行動パターン、気が付いたらこちらをレジに持ち込んでいました。NZのSBですが事前の情報は全くなしで、以前買ったMATUAと価格帯が一緒というだけの理由で購入、品質を比較するにはちょうどいいでしょう、魚介類の惣菜を準備して開栓します。
薄い透明な見た目、香りはグレープフルーツ感ありつつもやや弱め、温度が上がって来ても変化なし、舌触りは酸味というよりは塩気、これを皆様はミネラル感というのでしょうか?アルコールは13.5%、それでも何故か軽く感じるのは謎です。魚のフライ、タコと胡瓜の塩ダレ和え、クセのないチーズ、バゲット辺りは良好、ただ奥行き感はなくリハビリで飲んだ格下の価格帯のオーバーストーンとどう違うか悩むレベル、価格設定間違えていませんか?悪くはないけれど同じ価格帯ならMATUAが圧倒的に優秀なのかもしれません。
夏はもっと華やかな感じが欲しくなります、ひょっとすると春や秋に開栓したらもっと良い評価ができるのかもしれません。
20210820
しれませんを重ねましたが、2日目は落ちずに品質は維持で吉🌸

2021年8月 ヴィラマリア プライベートビン ソーヴィニョンブラン2020

当時、評判が良かったのにいつも巡回するスーパーや量販店、やっと行くようになった近所の酒屋さんになくて苦労しました。

★★★★ 4.0点

隣の駅の駅ビルに入ったちょっとだけいいスーパーで見つけた、人気のNTR(違 nと打って何故この候補、面白いからそのまま残す 笑)NZのSB、売れまくってるのでしょうビンテージは2020年です。
価格は税抜き1.7kを欠けるくらい、スーパーの若干割引を考慮の上での価格帯で前回のPOUNAMU、5月のMATUAと競合、要は激戦区の戦いで勝者は誰なのかが今回のテーマです。
レモン汁を精製したような見た目、香りはライム、グレープフルーツ、グリーンな何か、海の青さが連想されます、開栓直後は結構酸味がビリつきますがすぐに華やかさとともに岩塩ぽさを伴いつつ落ち着きます。アルコールはこれも13.5%、最初はガチッと結構来ますが空気と馴染んで来ると口当たりとのバランスは良いので安っぽい感じはしません。
そりゃあ2倍の価格帯のクラウディベイの複雑さまではありませんが、落ち着いてからの変化の具合はなかなかです。
青魚の竜田揚げ、鶏肉のフライ、弱めなチーズなど(お馴染みの惣菜群)は鉄板。夏の食卓には是非登場させたい感じ、この価格帯では暫定勝者、NTR違NZのSB好きなら見つけたらとりあえず抑えたい1本です。20210827

2021年9月 キムクロフォード ソーヴィニョンブラン2020

こちらもかなり出会うのに苦労したボトル、海外のワインのYouTube番組で高い評価をされていたので試したかった。

★★★★⭐︎ 4.5点

秋分の日だというのにTシャツが似合う1日、残して置いたこちらNZのSBの隠し玉です。価格帯はクラウディベイとほぼ同じで、最寄りと系列店の高級住宅地に近いスーパーで税抜き約3.7kで入手。日本への割当量が少ないのか、メルシャンが扱っているわりに実店舗ではここ以外では見かけません。
透明感の高い淡いゴールド、アルコールは12%、華やかさはありますがさわやかなハーブ類、青いリンゴ、良質なミネラルウォーターぽさと、柔らかめな酸味、適切な苦味とバランスの取れた後からくるわずかな甘味、他のマールボロのものとは違い、落ち着いた厚みのある飲み口が魅力です。
経験値が低いので間違えているかもしれませんが、どちらかというとフランスのロワール地方のやつとかと方向性が似ているのかなぁと感じました。酸味がキリキリと来ませんので、青魚の竜田揚げはちょっとぶつかるかも、小エビ入りかき揚げ、チーかまのフライは絶妙、夏の食卓が居残る今日の気候の最適解ではないでしょうか☀️💦20210923


2021年当時のコメントを振り返っての順位

2021年8月の最後の感想は

数ヶ月で試したNZマールボロのSBでは購入価格のCP込みで
1 クラウディベイ 品質で圧勝
2 ビラマリア CPの高い高品質
3 マトゥア 圧倒的な入手のし易さと夏向きな香り
4 シレーニ レゼルブ 
あえて小さいグラスで甘さを抑えて
5 オーバーストーン 最安値、入手し易いカジュアルワインの見本
6 プナム 他が強力過ぎた
の順でしょうか、シレーニは品質はいいですが残糖が甘すぎるので個人的な好みであえて入手のし易さも含めマトゥアの下にしました、さて、手元の最後の1本の評価はいかに、、、

Vivino、私のヴィラマリアの評価のコメント欄から

となっていましたが、キムクロフォードが僅差でクラウディベイをおさえて個人的なトップとなりました。

これ以降2022年から2023年の末まで、ほとんどソーヴィニヨンブランを飲んでいません、単一ではないボルドーブラン含め様々な地域のものを飲んで経験値をあげていきたいところですね。

*当初はVivinoの記事にリンクをつけていましたが、読みやすくするためにほぼ当時のままで引用しました。


この記事が参加している募集

やってみた

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?