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インドの虎狩り

カレーチェーンの最大手、ココ壱番屋が、インドに進出したそうですね。
この8月3日に、ニューデリーにその一号店がオープンしたとか。

インドと言えば、カレーの本場。
インドで、日本のカレーがどの程度受け入れられるのか、興味があります。

さて、私の中でインドと言えば、宮澤賢治が連想されます。

どういうことかというと、セロ弾きのゴーシュでインドとつながるんです。
ゴーシュが弾いたのはインドの虎狩りという曲でしたよね。

その曲は実際には存在しない、賢治の想像上の曲とされています。
ですが、賢治が実際の曲をモデルにしていた可能性はあります。

というのは、セロ弾きのゴーシュが書かれた1930年頃、Hunting Tigers Out in India という歌があったんです。(佐藤泰平著『宮沢賢治の音楽』筑摩書房)

レコードも発売されていました。
ただ、賢治がそれを聴いていたのかどうか、確たる証拠はないようです。

その当時のレコード(SP盤)は、こちらで聴くことができます。

また、2007年リマスター版というコンテンツもありました。

この曲は、とても陽気でして、ふざけた感じの歌詞が面白いです。
ただし、セロ(チェロ)は出てきません。
また、ゴーシュに虐められた猫が、怯えて逃げ回るような激しい雰囲気も、全くありません。
もし賢治が、この歌を聴いていたとしても、ゴーシュが弾くインドの虎狩りは、これとは全然違う曲として想定されていたのではないか、そんな気がします。


ということで、ここまでが枕です。

実は私も、インドのとらがりという曲を作っています。
もちろん、ゴーシュが弾いたインドの虎狩りではありません。
賢治の作品から、タイトルとイメージだけ頂いて、作曲しました。

インドのとらがりは無伴奏のチェロのための小品です。
これは最初、管楽五重奏として作った曲で、タイトルも違うものでした。
何かのきっかけで、チェロのソロアレンジを作ろうとしまして、五つあったパートを一つにするために、たくさんの音符をカットしたり、チェロ向けのフレーズを作っていましたら、私の中でインドの虎狩りのイメージがだんだん湧いてきたんです。
で、出来上がったやつを、ゴーシュに弾かせたら、さぞ楽しかろうと。^^
とは言っても、ゴーシュは弾いてくれませんので、そのタイトルだけお借りすることにして、ついでにそれをBGMに、飼い猫たちの写真スライドを作って、大いに楽しんでやろうと。

そんなことを考えながら、このインドのとらがりを完成させました。

さて、セロ弾きのゴーシュに登場する猫は、ゴーシュに虐められる役どころ。
しかし猫好きの私がスライドを作れば、当然のごとく猫が主役になります。
飼い猫たちが日々見せてくれる、様々な表情を眺めながら、音楽の流れに合わせて写真を並べていく。

これがまた楽しい。

で、完成したのがこれ↓。

よろしければ、ご笑覧ください。
たぶん、猫好きでなくても、ちょっと楽しめるスライドになったのではないかと。=^_^=

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