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ふにゃらこにゃんこ

私は、まだ猫飼い歴6年半。
7歳を筆頭に3匹の猫たちと暮らしています。
ペットロスの経験はありません。
私は、猫たちを全部看取ってやることが、私ができる最後の奉仕と思っていました。

でも、そうではないんですね。
あちらの世界へ旅立っても、彼らは心の中に生き続けるんです。

それは、無意識には感じていましたが、他人事でない実感として身に染みて感じたのは、noteで知ったお二人が描かれた猫のマンガを読んだ時です。

それは、絵かき浅野・猫マンガ描いてます さんと、なにぬ猫さんのマンガ記事でした。


猫たちを慈しみながら一緒に生活していた時と同じくらい、いやそれ以上に彼らを思い、そして大事にする。
彼らのために、心の中にその居場所をたくさん作ってやること。

その気持ちを、ずっと大切にして、生きていかなければならない。
お二方の記事を読みまして、深く感じました。



私は、まだ経験も浅い猫バカですが、保護したばかりの、生後2カ月ほどの仔猫が、危うく死にかけた体験ならばしています。

その話はこちらに書いています。

この子は迷い猫でした。
保護して間もなく、重い病気があることがわかりまして、一時はもう助からないと諦めたのですが、動物病院の手厚い処置で元気になりました。

私の心の中には、この子も含めて飼い猫たちのための小部屋は、まだ十分に準備ができていません。

でも、これから彼らのための小部屋を少しずつ作って増やしていきたい。

これまでnoteに書いてきた飼い猫たちの回想記は、その第一歩になるのではないか。

そう考え始めています。



さて、この記事のタイトルは、ふにゃらこにゃんこにしました。

これは、一時死にかかった仔猫が入院中に、半ば諦めつつも、祈るような気持ちで作った曲のタイトルです。

ふにゃらこにゃんこは私が作った造語です。
イメージとしては、ひ弱で寄る辺のない仔猫といったところ。

歌詞を「ふにゃらこ・ふにゃらこ・ふにゃらんこ・・・」と始まる歌として作りました。歌自体には、特に意味を持たせてはいません。
これまでボカロを使ったり、混声合唱を使ったりと、いろいろなアレンジをしましたが、こちらには、スラブ風女声合唱を使ったアレンジを出すことにしました。

スラブ風の発音の歌の部分は、架空の猫語という設定です。
このスラブ風アレンジは、不安でどうしようもなくて、ひたすら心を静めようとして、祈りに似た気持ちで作っていた時の心情を、一番反映したものになったと思っています。

曲は、おおよそ次のような情景を描いたものです。

曲は、病気の仔猫の回復を願う祈りの歌声(ソロ)で始まります。
やがて弔いの鐘の響きが入ると、哀しみの合唱が加わります。
 
合唱が一段落してハープの音色が響くと天国的な雰囲気に変わます。
そして弦楽合奏が加わって、束の間の安らぎが訪れます。 
 
安らぎは突然、激しく歌い踊る猫たちによって破られます。

そこは、猫たちの天上の楽園なのでしょうか。

 いいえ

聞こえてくるのはたぶん、瀕死の仔猫を元気づける仲間たちの歌声・・・。

場面が急転すると、再び祈りの歌声が聞こえてきます。

歌声は、前よりも力強く響いてきます。 
そして、もう、お弔いの鐘は聞こえてきません・・・。


よろしければ、どうぞお聴きください。


その仔猫も、もう6歳。
万年中二病の、お姉さん猫になりました。

 かわら! まだ早いよ! お酒は二十歳を過ぎてからね

かわら15


この曲も、そしてこの記事も、将来私の心の中に住むことになる猫たちのための、小部屋の一つになることを念じて、筆をおきます。

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