猫の遁走曲(その五・符割)
前回に続き、スカルラッティの「猫のフーガ」に、小唄「猫じゃ猫じゃ」の歌詞を付ける話。
今回は、歌詞を音符に割り当てる符割をどうやるか、という話だ。
符割には、特にこれといった決まりはない。
といえばそれまでだが、言葉のリズム、アクセント、そしてイントネーションに、なるべく不自然な感じがないように、歌詞を割り付けるのが基本だろう。
ただ、歌詞は音符より数が多い場合もあるし、その逆もある。
歌詞が音符より多い場合、一つの音に言葉(音節)を複数割り当てるか、曲の一部を反復させるし