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柑橘農家 日出屋瀬戸内ファームの田坂さん
広島県尾道市の高根島でみかん農家をされている田坂さんについて書きます。
田坂知也さんはまだ20代。東京農工大学を卒業し、しばらく東京で農業関係のことで仕事をしたのち高根島へ戻られました。今はお父さんお母さんと共に家業のみかん農園をされています。
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高根島は瀬戸内海に浮かぶ島で柑橘栽培も盛んです。
聞くだけでいいとこそうな感じがしますよね。
屋号の「日出屋瀬戸内ファーム」も素敵です☀️
朝日を見ながらサイクリングして、高根島に行きたいな〜と妄想が膨らみます。
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赤丸が高根島がです
そしてこの土地柄もみかん栽培に良い影響をもたらしているそうです。
「島の周りが全て海なので冬に気温が低くなりにくくて、年明けの中晩柑とレモンがダメージを受けず栽培できるんですよ。」そう田坂さんが教えてくれました。
真冬になると、海水の方が温度が高いことがあります。だから高根島のように島で周りが海に囲まれていると、氷点下になる事がほとんどないそうです。
気温が低いと年明けの柑橘はダメージを受けやすいので、高根島は栽培に適した場所と言えますね。長い期間いろんな品種ができるのが持ち味なんだなー、と感じました。
田坂さんのつくる品種の豊富さには驚きました。
・温州みかん(日南・上野・由良・早生温州・いしじ・みはや)
・中晩柑(はるみ・しらぬい・ネーブル・はれひめ・伊予柑・紅八朔・なつみ・はるか ・冬橙・甘夏)
・レモン
私の実家は静岡のみかん農家なのですが、同じみかん農家でも数品種だけつくるタイプです。
同じみかん農家でもこんなに違いがあるんだと、ちょっと衝撃を受けました。高根島周辺ではこうやってたくさんの品種を作る農家さんが多いそうです。
・はるみ 2月
プリッとした食感の柑橘です。酸味も甘味もあってかつジューシー。
しかも手で簡単にむけるとこも高ポイントです。
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・はるか 3月
見た目はレモンみたい!でも酸味はなく、甘さの強いおいしい柑橘です。レモネードみたいな味がするね、という話をhachiでしています。
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・みはや 1月
独特な香りで、若干「せとか」っぽいような柑橘です。酸味はなく、濃厚な味になります。田坂さんが今年新たに始めたチャレンジ品種です!
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しかも品種が多いだけじゃなくて、どれも美味しい。全体的にやさしい甘さがあるな〜と感じています。
どんなことを工夫して作られてるんですか?と聞くとこんな答えが帰ってきました。
○マルチを敷く。
静岡県のあつみ農園さんと同じよう、雨の防止・光の反射で日光をよく当てるために、『マルチ』と呼ばれるシートのようなものを敷きます。
(あつみ農園さんnote)
ただちょっと違ったのは、土壌が乾きすぎないよう、保水のためにもマルチを利用する事です。
高根島はちょっと土が乾燥ぎみ。雨の水分は多すぎるので防止するんですが、『乾きすぎないように』裏面が黒色で水分が飛びすぎないマルチを利用します。
乾燥した土地で育てると、柑橘が酸っぱくなりやすいらしく、それを防いでるそうです。
○堆肥を丁寧に撒く。
年明けの柑橘は実も大きいので、かなり養分が必要らしいです。堆肥を丁寧に撒いてしっかり根をつくらないとダメみたいです。
田坂さんのところでは2.3月の収穫期と並行で肥料の撒布も行うそうです。
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『美味しいものを提供できるように、と思ってつくっています。ただこれが正解、というのはまだないのでベストを探しながら作っています。』
そう話してくれた田坂さん。
より良いものをつくっていこう、良い農園にしていこうというパワーを話すと感じます。
積極的に新しい品種へチャレンジしたり、夏には空いている土地を利用して小玉スイカ作りに挑戦したり。瀬戸内の農業を引っ張っていくためにも、もっと広げていきたい、という話もしてくれました。
未来を見据えた話を聞くと、より田坂さんのみかんを届けていきたいな〜という気持ちになります。
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日出屋瀬戸内ファーム 田坂知也さん
広島県尾道市高根島
Instagram:https://instagram.com/hinodeya_setouchifarm?utm_medium=copy_link
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