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エクアドル★ご褒美デリバリーフード

エクアドルに来てからよく利用しているのが、日用品や食事を配達してくれるサービスだ。沖縄でもコロナ禍で不況に陥った飲食店がテイクアウトを始めていたけれど、Uber Eatsは私が居た頃はまだ沖縄に進出していなかったし(最近進出したらしい)、スーパーのアプリでオーダーした食料品や日用品が自宅まで届くシステムもなかったので、グアヤキルに着いた時は、「案外、こっちのサービスのほうが進んでいるかも!」と思った。特に入国後の2週間の自宅待機期間はとってもお世話になった。人間関係が徐々に広がるにつれ、Uber Eatsなどの大手サービス以外にも、近所の口コミやSNSなどで、エクアドル料理以外にも多国籍で美味しい食べ物のデリバリーに出会うことも多くなり、それをたまにオーダーするのが私のささやかな楽しみになっている。まだエクアドルに来て日は浅いけれど、大手の宅配以外で、私が現時点で「いいな」と思ったものを紹介したい。

コロナ避難中の大学生が始めた「タコス」

エクアドルに来てから、お勧めされたタコスの店に足を運んではみたけれど、なかなか美味しいタコスに出会えなかった。といっても、私はタコスの本場など行ったことがなく、せいぜいアメリカのチェーン店「チリーズ」が一応の目安。そんな私が食べても「いまいち。」と思ってしまうクオリティー。南米だからと期待していたせいもあるかもしれない。そんな中、最近、近所の大学生が作っているタコスが近所ではやっている。コロナの関係で、両親が住むグアヤキルに一時身を寄せている間に始めたビジネスだ。刻んだコリアンダーと玉葱、そして手作りの具材、サルサソースとトルティーヤが付いている。10個で18ドル。

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近所の大学生のビジネス支援のために、「一回だけ」のつもりで注文したが、思った以上の美味しさ!お客さんが来た時の軽食にもぴったり。配達時に聞くと、彼の母親がつくるTEX-MEXと言われるアメリカ風タコスではなく、伝統的なタコスを作りたかったらしく、具とサルサだけではなく、トルティーヤも自分で作っていると言っていた。配達された生地状態のトルティーヤをフライパンかグリルで軽く膨らみ、少し焦げ目がつくまで温めないといけない手間はあるけれど、スモーキーな豚肉とフレッシュなサルサとの相性が抜群でとても美味だ。多分、期間限定のビジネスなので、彼がいる間にたくさん食べたい。

コロナ禍で休職中のパイロットが始めた「サワーブレッド&アルゼンチン風クロワッサン」

近所の奥様方が「美味しい」というので試しにオーダーしてみた。コロナで一時休業中のパイロットが始めたパンのデリバリーサービス。グーグル翻訳を使ってスペイン語でオーダーしたけれど、本業はパイロットだけあって、配達時には流暢な英語で話してくれた。すらっとしていて、アイロンのパリッときいたセンスのいいシャツとタイトなパンツを身に着けて颯爽と配達に現れたのが印象に残っている。ジャムおじさんみたいな人が来ると思っていたのにな・・・。(私のパン屋のイメージは、アンパンマンのジャムおじさんです)

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肝心のサワーブレッドの皮はカリカリ、中はしっとりして適度な酸味が癖になる。メディアルナ(Medialuna)と言われるアルゼンチン風クロワッサンは、通常のパリパリ皮のクロワッサンではなく、しっとりした生地に甘みのあるオヤツにぴったりの一品で、夫も私も一気に平らげてしまった(12個入りなんだけど)。スーパーで500グラム$1.5だったイチゴが余っていたので、ジャムを作って一緒にいただいた。パッケージもお洒落だし、口コミのメールに添付されているチラシもセンスを感じさせる。パイロットという仕事柄、いろんな国を訪れているうちに、こういうセンスも磨いたのだろうな~。ちなみに、私はサワーブレッドを切る際に、人差し指をキレのいいナイフで思いっきり指を深く切ってしまい、病院に行くところだった。夫の応急処置でだいぶ良くなったけど、皆さまも美味しいものを食べるために、ナイフを使うときは気を付けて。

グアヤキル在住日本人You TuberのNIPPONソウルフード「まぜそば&ラーメン」

私の救世主ともいえるKokoro ramen noodlesのまぜそば&ラーメン。日本人のちあきさんが、旦那様と一緒に始めたビジネス。エクアドル来る前に、「日本人コミュニティーがないグアヤキルで、日本食が欲しくなった時どうすればいいのか。あったとしても、美味しいのだろうか。」と不安だったけれど、インスタで見かけたKokoro ramen noodlesの「まぜそば」を注文。このクオリティーの日本食に出会えるとは思っていなかった。もう、届けられた、シンプル上品な箱の中に丁寧に並べられた麺を一目見ただけで、日本を感じさせる。チャーシューも麺もスープも、最高に美味しい。私の盛りつけがイマイチだけど味は絶品。

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お客様が来た時にふるまったら、とっても喜んでもらえた。アメリカで「なんちゃって」ラーメン一杯に15ドル払って憤慨していた私には神的な存在。ちあきさんが2週間に一回開催している「ラーメンナイト」にもお邪魔したけど、もう久しぶりのラーメンに癒されまくり。ラーメンの写真、美しいでしょう。

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ちあきさんのユーチューブもとても面白いので、ぜひチェックしてほしい。彼女くらいスペイン語話せるようになるまで、一体どれくらいかかるだろう。うらやましすぎる。

エクアドル在住インド人の本場インディアンカレー

エクアドル人と結婚したインド人のディビヤさんが届けてくれるインディアンカレー。私の近所で長きにわたり親しまれている。大体いつも定番のバターチキンカレーとベジタブルサモサを注文してる。沖縄にいた時にもたまにカレー屋さんにバターチキンカレー食べに行ったけど、このバターチキンカレーは一際スパイスが効いていて味に深みがある。ベジタブルサモサも美味しい(写真撮り忘れた。)でも、ナーンの大きさは沖縄のインディアンカレー屋さんの勝ちかな(←食いしん坊)。

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あと、ディビヤさんが不定期に作って販売している、インドと中華料理のフュージョンレシピ「レッドチリ&ガーリックソース(Schezwan sauce)」がとっても便利。私はアメリカでよく売られているシラチャ―ソースが唐辛子の味が強すぎて苦手だ。夫は大好きなので、辛い物を作ろうとしたときに味がなかなか決まらない。そんな二人がお互い納得できるのが、このソースだ。一瓶の半分を2日で消費してしまったので、期間限定で販売されているうちにまとめ買いをして、冷蔵庫に保管している。

これを書いている間にも、近所の奥さんから「庭でとれたフレッシュマンゴーで作った自家製マンゴーチーズケーキ、$25で注文受付ます。」と案内が来た。「高いな」と思ったけど、サイズが鉄板焼きの鉄板半分くらいの大きさだった。もっと、サイズ小さめにして安くしてほしい・・。このほかにも、「親戚の小さな畑でとれたコーヒー豆、家族だけで飲んでいたけど美味しいので、量り売りでします。」とか、「家でとれた新鮮な卵をお届けします」、「手作りで環境にやさしい家庭用掃除洗剤売ります。」とかチラシが挟まれていたり、近所に住む奥様グループとか最近入会したズンバのグループチャットに送られてくる。結構、皆さん自分の得意分野を活かしてビジネスに繋げているような気がする。それぞれ、個性と彩りがあっておもしろい。これからどんなものに出会えるのか楽しみである。


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