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エクアドル★水のデリバリー

エクアドルに赴任が近づいてきたとき、エクアドルの飲料水事情について少しだけ調べてみた。いろいろ読んだけれど、都市部の水質は向上している一方で、移住する外国人向けに書かれた情報には「蛇口からの水は飲むのはお勧めしない。」と書かれていた。
エクアドルに着く前に、現地の職員が自宅待機期間中の食料とペットボトルの水を何本も買って準備してくれたので、今はそれを飲んでいる。

私は日本にいた時も、宅配で水を注文して飲んでいたので、蛇口からの水を飲むのは少し抵抗があるけれど、夫は全然気にならないみたい。でも、さすがにエクアドルでは水は何とかしないといけないと思ったようで、水の宅配をしてくれる業者さんに電話。「いますぐ向かいます。」といって、現れたのが2時間後。なんと自転車のハンドルと足の間に大きなウォーターボトル2本をバランスよく固定し、エッチラオッチラやってきた。自転車でいったいどこから、どれだけの時間をかけてやってきたのだろうか。

そして、ウォーターボトルの色は鮮やかな赤である。そして、ちょっとラベルが剥げている。日本では透明か薄いブルーのボトルだけど、赤のボトルは斬新だけど、ちょっと不安が掻き立てられる。

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夫が「水のディスペンサーはどうするの?」と聞くと「え~?ディスペンサーもでした?確認して戻ってくるね!」といってまた自転車に乗って帰っていった。夫もスペイン語を母国語としない中、頑張って注文したけど、何らかの行き違いがあったかもしれない。

3時間後、同じ青年がまた自転車で戻ってきて、「ディスペンサーなかった~」と報告してきた。(ディスペンサーを自転車で運ぶ姿も少し見たい気もしたので、ちょっと残念。)
結局、ディスペンサーは別のルートから手に入れた。こうやって設置してみると、なかなか悪くない。

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ちなみに、その前日には頼みもしていないのに、私と同じくらいの身長のおじさんが、プロパンガスを同じ要領でうちに運んで設置しに来ていた。多分、住所違いでうちにきたとおもうけど、夫はZOOM会議中で対応できず、私が対応することになり「うちにはいらない。」ということを説明するのに大変だった(スペイン語本気で頑張ろうと思った)。小さいおじさんが重そうに自転車でプロパンを抱えて帰っていく姿を見て、すこし胸が痛んだ。

夫に「プロパンガスを自転車で運ぶのって大丈夫なのか。」って聞いたら、「車にぶつかったり、ころんだりしなければ大丈夫」と言っていたけれど、プロパンガスを運んでいなくてもそれは大変な気がする。

後ほど、自転車ではなくきちんとトラックで水のボトルを運んでいる業者さんを見かけました。私たちのもとに訪れた青年は、もしかしたら地元の小さな業者さんだったのかもしれません。あのプロパンのおじさんが、ちゃんと配達先を見つけられたか気になります。

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