『星月夜』
下弦の月も過ぎ
星の瞬きを一層引き立てるかのように
新月に向かいその身を隠す
三日月と呼ばれる頃までは
昼間の空に登り
夜が訪れる頃沈んでいく
細く美しい月は
哉生明
始生魄
などと名付けられ
「始まり」を纏い夜空に現れ
見上げる私たちを魅了する
真夜中
私の中の紺碧を見つけてくれてありがとう
ひどく苦しかったから
救われたんだ本当に
君からは見えているのかな
それさえも分からないけれど
もし良かったら
君の心が元気になった時にはまた遊んでほしい
君の話を聞かせて欲しい
大した力にはなれないけど
一緒に街を塗り潰そう
あなたの名前を祈るようにそっと
何度も抱きしめているよ
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