『ランドリーより愛を込めて』

夜勤続きでそこにお盆が挟まり
お盆のあれこれにも軽く手を出す
今日の夜勤明けには妹への約束通り？実家に寄った
母の誕生日でもあったのでおめでとうを伝えると
母は「年は聞かないでよ」と言って笑った

仏壇の前に座る
蝋燭に火を灯し線香を焚き手を合わせる

こんな時にしか顔を見せなくて本当にごめん
せっかく帰ってきたのに台風だね
何年か振りの盆踊りくらいは楽しめたかな
そっちから見えてる私はどう？
毎日バタバタしてる？
要領悪くてねーちゃんらしい？

手を合わせたのも束の間
仏間の畳にほぼ大の字に寝転んでそんなことを考えてると
いつの間にか寝落ちてしまいそうだったので
母にも、寝ちゃいそうだから帰るよ
と伝えて実家を後にした

家に帰りシャワーを浴びて
汗がひくまで少しレコードを聞いてぼんやりする
どうせ台風だし洗濯もやめよう
潔く諦めて布団に潜る

落ちるように眠りにつくのに数時間しか眠れない
目が覚めてスマホを触る
色んな警報が解除か注意報になりつつあるけど
強風と急な大雨は続いてる

目覚めてからは
子どもたちの用を足すべく足になり
あちこちへ
夕方には送り火と、おしょろ様と言って
向こうへ帰って行く時の菜飯のおにぎりと煮しめに団子を包み
ひらひらした紙(名前忘れた)などを納める行事？がある
そのくらいは参加しないと、といつも思っていて
今年も母について行くことにした(私が運転手)

なんで茄子ときゅうりは縛られてるの？

用を済ませた子どもたちを連れて
母がおしょろ様の準備をしている実家へ
強風の中送り火までなんとか済ませて帰宅


天気予報を見ても数日先まで晴れマークは無い
仕方ないから洗濯だけ済ませてコインランドリーか…
そんなことを考えながら洗濯機を回す

夕食を食べていると子どもらがドンキに行きたいと言うので
食後またドンキへ車を走らせる
子どもら2人は仲良くあちこち見て回り
私は1人ごちゃついた店内をぼんやりと歩く

最後はドンキ内のマックに寄り
そこで私はマンゴースムージーを買ってみる
子どもたちはナゲットやポテトを頼んだ
車の中で食べながら楽しそうに話をしている
しあわせだな、と思う


帰り道にコインランドリーに洗濯物を突っ込んで
子どもたちだけ家におろし
またコインランドリーへ戻る

マンゴースムージーはやけに甘ったるく全部は飲めなかった

乾燥機があと後数分で止まる

コインランドリーに来ると
必ずと言っていいほど思い出す
すごく好きな歌がある

フライパンにオイルたらしたり
しわくちゃのシャツをたたんだり
パンにバターを溶かしたり
何か焦げてたり
テーブル拭いてバスタオルたたんだり
くつ下が見つからなかったり

そんな日常の中に

どこかで誰かが泣いてたり
笑ってたり
動けない真実に
苦しくて
息の仕方が分からなくなったり

それでも愛おしさが溢れてる感じのするそんな歌

初めて聴いた時
なんだこの歌詞、と思ったけど
このメロディとUAの声とリズムが相まって
すごく好きな曲になった

今日もがんばったあなたに
ランドリーより愛を込めて