みんな綺麗な蝶になれるわけじゃない

このタイトルの写真は少し前の我が家の庭
何が生えてるかというと
なぜか隣の奥さんが何年か前に株分け？してくれたセリと
大木になってしまったセイヨウパセリ
区別がつかないけど普通のパセリも隠れてる

なんでこんなにジャングルにしたか

この季節キアゲハがたまごを産みにくるから

お隣からもらったセリはどんどん茎を伸ばして
あちこちに生えてくる
パセリは地植えにすると木のようにワサワサになる
そこにキアゲハがたまごを産む

幼虫たちが食べる量ははんぱなく
このジャングルもまるはげにされる
今年もキアゲハの産卵を待ったけど
あまりにもワサワサになってきたのと
他のものを植えたくなって
産卵の前に刈り取ってしまった

残ったのは脇に伸びて生えてるセリだけ

それでもキアゲハはたくさんのたまごを産みにきた
今少しのセリをもぐもぐと食べてる幼虫たちが
かなりの数いる

この子達はサナギになって蝶になるはずなのだが
全てが蝶になり羽ばたけるわけではない

それはここ何年かこのキアゲハの幼虫を何となく見てきて分かったこと

サナギのまま羽化できない子
羽化の途中で力尽きる子
羽化したけど羽根がきれいに開かずに力尽きる子
そんな子がたくさんいる

そんな子を見かけると
自然の摂理とはいえ切ない気持ちになる

羽化に成功し
辺りをひらひらと飛ぶキアゲハは
この幼虫の何割だろう

せめて子どものうちはお腹いっぱい食べられるように
そう思ってパセリもセリも伸び放題で夏を迎えることが多い

今年は早々と刈り取ってしまってごめんね
何とか残りのセリで頑張って欲しい

虫の苦手な方はごめんなさい
下の方に置いておくので見ないように…無理かな

キアゲハの幼虫