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認定がおりました

これは 2019-03-04 のお話し
母の認知症が明らかになり
少しでも進行を緩やかにするためにデイを利用するにあたり
担当の方がお越しくださり介護認定をテストをして下さって..…





こんにちは

このほど 母に
「要介護1」の認定がおりました

食事の用意も
火の始末も
戸締りも
果てはニャンコ達のお世話も

なんでも自分でしっかりできるので一人で暮らしています

まぁ、お片づけがどうにもまとまりませんが
足が痛いとはいうものの
歩くことも  自転車に乗ることも 問題なくできるのです

なのに 要介護.......と言っても何を???
という感じですが
予防を目的にデイサービスで入浴サービスをメインで受ける予定です

というのも
骨が剣山のように尖って出てくる病気で
ずっとチクチしびれとともにカカトが痛み

何年もいろんな病院に行きいろんな治療を受けた末に
手術をしたら良くなるよと言われ
4、5年ほど前に手術を受け
症状は少し良くなったものの足のしびれと痛みは継続し
恐ろしく冷えてしまうので
温めるために近所でも一番お湯の熱い銭湯へ通っているほど

でも、
そこはお年寄り夫婦で切り盛りしているので
不定期にお休みすることが頻繁にあり
温まれなくて辛い思いをする夜もしょっちゅう....

せめて週に一回、あるいは月に一回でも
必ずこの日はお風呂に入れる.....

という日があったほうがいいじゃない....?
という話になったからです

って、
そんな風に話を持ってくるのには工夫を要しました

だって、
普段から 彼女と話すときや何かを彼女におススメするときは
とにかく高いプライドを傷付けないよう
なかなか言葉を選んで話す必要があるからです

そんな彼女は、もちろん

自分はまだまだボケちゃいない....!!

と思っている訳で

でもでもどうやらたしかに認知症に突入しているようだから
彼女の病院へ付き合い
主治医の先生に状況の確認をするべく相談に行きました

何せなんでも疑う人だからね
病院に付き添うのも

「いつもずっとしんどいって言ってるし、痛いとこもあるんだし
ちょっとここいらできちんと先生に聞いておきたくてね、私が.......」

とさとし、
やっとです...…

先生に聞いたところ

「明らかに認知症です」   とのこと....

「お母さんは頑なに認知症のテストを拒み続けます
ご自身にボケてきたという認識があるからです」

「できればデイサービスを受けてもらい、
孤立させることなくみんなで経過観察しながらケアができればと思いますが
いかがでしょう?」

先述しましたが

彼女はとにかくプライドが高い人です
常に自分は誰より上を行く人間であり
そうでなければならない.....

自分が誰より正しく誰より苦労もしてて、経験豊富
私はなんでも知っている
みんな何もわかっちゃいないのに一緒にされて
嫌になっちゃうわ

そんな気持ちで人を見ています

初対面の人の素敵なところではなく
真っ先に批判材料を探し
〝 自分の方がこんなに上だ.....! 〟  と思いたい人..…

それは年々強くなり
歳をとるごとに友達が減り
自分で孤立の道を歩んできました。

いわゆるガラスのハートの持ち主です

そんな人が
ホイホイ喜んでデイサービスなんぞの団体さんに混ざるわけがない.....
しかも皆と同じく自分もボケてるなんて認めるわけがない......

そんな思いが瞬時に脳裏をよぎったので

「じゃぁ、お風呂を欠かせない人なのでお風呂で釣ります」

と、先生と 打ち合わせしたのでした

種々の手配や手続きを経て問題なく要介護1の資格を得ました
そうすると
週に一回デイサービスを利用できるそうです

お風呂は入りに行きたいけど 一人は不安..…
(団体に混ざるの苦手ですからねぇ..…)

最初はふんふんと聞いていた母
お約束通り程なく嫌だと言い出しました

「お金かかるわ。知らん人いっぱいいるとこでお風呂なんて、
新しい下着買わないと、敗れたパンツ履いていかれへんやん」

彼女はお金命です
お金を取られると感じると恐ろしく拒絶反応を示します

そこで、

「そんなんいつも銭湯行ってるのと変わらへんやん」

と 私......

「一人で行くの?
のりちゃんも一緒に行って入ったらいいねん」  と 母......

「私は入られへんゎ。
付き添っていくことはできるやろうから時間が合えば一緒には行けるょ」

と返します

何せなんやかんや言っても人見知りで 団体に混ざるのが下手ですから
でもって自分以外を一切信じない人ですから...…

全ての光景が目に浮かぶ......



〝 彼女は認知症なんだ 〟 と認識し
毎日のように母のところへ通い付き合う中で不安がよぎります

私は
最後まで彼女の生き様を見届けられるだろうか......

まだ80歳を過ぎたとこですからここから10年ほど時間はあるでしょう

でも、
確実に死へと向かってとつとつと準備を始めた母
自分が苦しめられたこと以外ドンドンと記憶を手放していく母

私はそのいく末を己の未来の姿として
最後まで目を背けずその潔さをしっかりと見届けてやれるんだろうか......

私は
彼女の娘として生まれてきたことに感謝しています

彼女は本当にたくさんのことを教えてくれました


彼女が最後に教えてくれることを
もれなく私は受け取れるだろうか.....

私に課せられた娘として最後の大役を
この私に果たせるだろうか.....

やってのけるしかありません





Norico

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