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平成なかばの18きっぷ録(大阪→函館)➀

実家で自分の部屋を片付けていると、懐かしいノートを見つけた。
大学生のころ、鉄道旅行が好きだった。夏休みも終わりに近づいた九月某日、青春18きっぷを使って実家からできるだけ遠くへ行こうと思い(訪問県を増やすという地味な目的もあり)、夏休みを使って5日間で故郷の大阪から北海道まで往復した。
その時の行程表と、できごとをメモった小さなノートである。

もう、かれこれ15年前になる。当時、ケータイはあったものの、スマホはなく、あらかじめPCでJRの時刻表を調べてから実行した。今だと、乗換案内アプリの“18きっぷモード”みたいなので、一発で行き先までの最適なルートがでてくるけれど、なんせ時は2000年をすこし過ぎたころである。
アラサー、いや、ミドサーとなった今なら考えられない移動手段だが、最終目的は函館の朝市、途中の観光はおまけ&寝泊まりは漫画喫茶orスーパー銭湯、いかに乗換をスムースに、少しでも北へ、そして5日以内に帰阪するいうミッションのもと、その旅は遂行された。

“青春18きっぷ”はJRが発行する特別切符の一種で、春夏冬期休暇の一定期間内に1人で5日間、とか5人で日帰り旅行とかで、在来線が乗りたい放題できる乗車券である。今の時分は、夏休みのきっぷが販売されて、もうすこし経つと使用できるようになる。

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【1日目】
7:28 大阪発➡23:11 仙台着
<乗換駅:米原・大垣・浜松・熱海・東京・上野・黒磯・福島>

ちなみに実家から大阪駅は省いている。
1日めはひたすら車内で、距離を稼いだ。
メモによると、浜松でうなぎの釜めし駅弁(弁当箱の底に温める装置が付いているやつ)を買ったが、浜松→熱海がロングシートであったため食べられず、結局、夕方藤沢あたりで食べたことを嘆いている。
MDウォークマンでお気に入りの音楽を持って行ったのだが、この時はサザンオールスターズを聴いて、どうたらこうたら。まるで懐かしさを感じさないサザンに感服、たしか25周年ライブに行った後の旅だった気がする。
そして、夜が更けてくるとSkoop On Somebodyにチェンジしている。
こちらはすごく懐かしい、今どうしているのだろうか、ヴォーカルのTAKEさん(藤原紀香の元カレである)、久しぶりに聴いてみよう。
この夜は、仙台でモスバーガーを食べて、漫喫に泊まって終了。

つづく。