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古代ローマ兵は元祖サラリーマン?


ビキニ、ネクタイ、サラリーマン、コンクリート、婚約指輪、お姫様だっこ、新婚旅行、新幹線のレール幅・・・。

さて問題です。これらに共通することは?

ずばり、古代ローマが発祥!です。
ひとつずつ見てみましょう。
まずはビキニ。ローマ女性たちはスポーツをするとき、ビキニに極めて近い格好をしていたことが、シチリア島に残るモザイク壁画から分かっています。水着ではありませんでした。

ネクタイは、ローマの兵士らが戦いに行くときに首に巻いた布が起源。
妻や恋人が、無事を願ってプレゼントした防寒具でした。
ちなみに17世紀、同様の布を首に巻いているクロアチア傭兵に、ルイ14世が「それは何か?」と尋ねたところ、自分のことを聞かれたと思った兵士が「クロアチア人です」と答えたことから、フランスではネクタイのことを
 la cravate (クラヴァット=クロアチアの)と呼ぶようになったとか。

話を戻しましょう。
サラリー(給料)の語源は塩。ローマ兵への給料が塩(SAL)で支払われていたことに由来するという説があります。が、実際のところは不明です。
もしかすると一部あるいは一時期、本当に塩で支払ったのかもしれませんが、人が生きるのに欠かせない塩に例えて給料を塩代、と呼んだのかもしれません。日本語のお車代みたいなものですね。

コンクリートもローマ人の発明品。
ポンペイを埋没させたことで知られる、あのヴェスヴィオス火山の火山灰に石灰を混ぜ、水で練って作りました。
ローマ市内にいまも残るパンテオンはコンクリート建築の典型例。

婚約指輪は、古代においては結婚指輪より大切でした。
結婚という契約が成立した証だったからです。
また、左手の薬指は心臓に直結している最も大事な指と考えられていました。

よく結婚式などで新郎が神父を、いや坊さんではなく(笑)
新婦をお姫様抱っこしますね。
あれは、ローマ建国直後にローマ人(ラテン人)らがサビーニ人の女を略奪して妻にしたことに由来します。

世界初の新婚旅行をしたのは、ご存知カエサルとエジプト女王クレオパトラ。
おそらくクレオパトラの発案でしょう。ゆっくりとナイルを船で旅しながら
彼女はローマの将軍に自国の豊かさを見せつけ、ここは征服したり破壊すべき場所ではなく、妻である自分に統治を任せるべき土地だと訴えたのです。

古代ローマの戦車(馬車)の車輪の幅は1435mm。
これは新幹線や京浜急行、関西の大手私鉄で採用されているいわゆる標準軌(昔の広軌)。イギリスを起源とするヨーロッパの鉄道もローマの車輪幅に倣った標準軌が多いです。
一方、日本では関東の私鉄を中心に狭軌(1067mm)が多いです。
鉄道ファンの方にはとっては常識ですね。

古代ローマは、身近なところにまだまだ生きている、というお話でした。

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