見出し画像

オレンジの季節到来!

~コバンザメのシチリア滞在記~


1月後半。
日本ではこれからが一年でもっとも寒い季節だが、カターニアのメルカートは明るい。
年末年始からぽつぽつと出始めたオレンジの屋台、ここにきていろいろな種類が一気にお目見えし、あたりが鮮やかなオレンジ色に彩られて気持ちまでうきうきしてくる。

ふと気がつくと、街路樹にもオレンジの実がたくさんついている。

画像1


樹木に疎いのでこの木にオレンジがなるとは全く思わなかった。じゅうぶん食べごろに見えるが、誰も気にもとめないところがこの地らしい。

カターニアはブラッドオレンジの産地でもある。
ブラッドオレンジといえばジュースになったものを飲んだことはあるが、実物を見るのは初めて。
メルカートでは、どんなオレンジかわかるようにカットしたものをオレンジの山に置いて見せてくれるので、ブラッドオレンジがほしいときは切り口がやや赤黒くなったものを買えばよいのだ。

何はともあれ買ってみよう。
傷ものあり、大きさも形もまちまちだが、こんなに入ってたったの2€。さすが産地のメルカートだ。

画像2

さて、どう食べよう。

シチリアにはオレンジをつかった料理はたくさんあるが、ふと、今の家の備え付けキッチン用品の中に電動のオレンジ絞り器があったのを思い出した。ふだん果実のジュースを飲む習慣がなかったので、使うことはないだろうと奥にしまい込んでいたのだ。

画像3

ちょうど買い物帰りでのどが渇いていた。思い出したところで、せっかくなのでまずはジュースにしてみようと、買ってきたばかりのブラッドオレンジを切ってみる。

画像4

おお、赤い赤い!
ちょっとホラーだねえ。

半分に切ったものを、次々と絞っていく。果汁が滴っていくところはまさにブラッド。
そして、小ぶりのもの5個でグラス2杯分のジュースができた。

画像5

美味しい!
甘みと酸味のコクが素晴らしい!
ビタミンCが体中にしみわたっていく(感じ方には個人差があります)。

こんなにたくさんどうしようと思ったブラッドオレンジ、あっという間になくなりそうだ。

そしてこの時期、メルカートにはイチゴも出始める。大きさも形も不揃いで大味かと思ったが、こちらも日本の路地もののように甘みと酸味のバランスが良くて味も濃く、とても美味しい。

カターニアを訪れるならオフシーズンと言われる1月~2月です、絶対!

画像6


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?