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#18「視力」

 先日、眼科の処方箋をもらってきた。

 コンタクトユーザーの我々は、年に一度眼科の処方箋とレンズの契約を更新しなくてはならない。
 目は昔から悪いので、こういうのがあった方が自分のためだと思いむしろありがたく通っている。

 その時に、他の受診者と看護師(というのか?スタッフ?)の方の会話を小耳に挟んだ。

 聞くに、眼球というのは体の成長が激しい10〜20代の時に一番悪くなりやすい。というのも体がすぐ大きくなるんで、眼球の奥行きもそれに順応していくためで。つまり近くのものにピントを合わせようとする動きが、そのまま視力の悪化ににわかに直結しやすいと。
 成長期を過ぎるとそれも鈍くなるため、むしろ少し見えにくいからといって度数をあげることは、シンプルに目に負荷を与えることにしかならない。そうして歳をとっても毎回毎回度数を上げていると、一定値で妥協するよりずっと目に悪いというわけだ。

 勉強になった。15年以上矯正視力生活を送ってきてもう今更なんだが。

***

 僕の視力低下は小学3年生頃から始まった。

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特に有益な情報はありませんが、読んだ方にとって普段目も向けないような他愛のないもの・ことに改めて触れるきっかけ、あるいは暇潰しになったら幸いだなと思っています。

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