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「PTAめんどくさい」が、リスペクトされてた話。

今年、私は小学校のPTA役員をやっている。

5、6年前にも本部役員をやって
ガチな活動を3年ほど引き受けた。

「2度とやらん(笑)」

と言って去ったはずが、
今年また本部役員に戻ったのだけど

その、同じ本部メンバーの1人から
こんなことを言われた。



「りあこさんの『めんどくさい』を
ずっとリスペクトしてたんだよね〜」


めんどくさいをリスペクトって、何のことだ(笑)


「『自分がめんどくさいことは
みんなもめんどくさいの。
だから私は、そのめんどくさいことを
次の人たちにやらせたくない。』

って、りあこさんいつも言ってたじゃない?」


あー。言ってる言ってる。
今でも言ってる。


「その考え方に、すごく
刺激を受けたんだよね〜
PTAのめんどくさいところは
そのままにしちゃいけないな、って。」


え、そうだったの。

まさか自分のめんどくさがりを
リスペクトしてもらえてたとは
思わなかった。笑


でも、たしかに私は
自分がめんどくさいと思ったことは

絶対、そのままにしない。

整理するなり
工夫するなり
改善するなり

なんとしても、やりやすくする。



めんどくさいを繰り返すことほどめんどくさいことはない。


たとえば、見やすい資料や
わかりやすいマニュアルを作れば
自分や他の人や次の人が楽になるなら、
いくらでも作りこむ。

こうしたら読みやすいか?
パソコンに慣れてない人でもわかるか?

一字一句、行間や段落を調整して
読みやすさを追求してテンプレート化する。



「『同じことを繰り返すのが大嫌い』
って言ってたじゃない。
めんどくさいことはそのままにしない、って
りあこさんの考え方に
私は、刺激を受けたんだよね。」


うんうん。
めんどくさいことを
何度も繰り返すことほど
めんどくさいことはないからね。


たとえば、
PTA室の備品やファイルが
どこに何があるかわからない。

探すのも面倒
散らかしたのを
片付けるのも面倒
あーめんどくさい。



こんなときの答えはひとつ。

掃除して、片付けして、ラベリングするだけ。

文房具はここ
ファイルはここ
この古いプリントは
もういらないやつだね → はい、断捨離。

細かいものは箱や
引き出しに入れて
大きくラベルをつけて

誰が見てもパッとわかるように
使ったら元に戻せるように
わかりやすく収納すれば

後は、みんな勝手に片付けるから

はい。もう、めんどくさくない。シンプル!


イチイチ教えるほうがめんどくさいでしょ。


え?勝手に片付けたらマズイ?

先に言えばいいでしょ。
PTA室片付けますね〜って。


え?誰も手伝ってくれない?

いや、そんなの
待ってても誰もやらないから
自分でやればいいだけの話。


至ってシンプル。合理的。


これは、家でも私は
同じことをやっているので
ごく当たり前のことなのだけど、

子どもや夫に
靴下はどこ?
はさみはどこ?
ボールペンは?
なんて聞かれるたび

イチイチ教えるほど
私はやさしくないしマメじゃないのでね。


誰が見てもわかりやすいように
使った人が正しく戻せるように

モノを整理して
収納場所を決めて
ラベル付けするのが
自分の役目だと思ってる。

めんどくさいを整理することは、好き。


とにかく、めんどうなんですよ。


毎度毎度、性懲りも無く
「面倒くさいことを繰り返すこと」が
私は超めんどくさいし大嫌いなのです。


でも、

1回だけコレやれば、あとが楽になる!

「面倒くさいことを整理すること」は
気持ちいいしスッキリして楽しいから、好き。


好きなことだから
誰に言われずとも
勝手にやるだけの話。
(たまにやりすぎる)


ちょっとでも楽に
少しでもマシにしたいから
めんどくさいことは
片っ端から、徹底的に、片付ける。


そしたらあとは勝手に回るから
好きなだけダラダラしてもいいし

また面倒くさいことを見つけては
うきうき片付けるのもよき。←変態



これが、
正真正銘ホンモノの
面倒くさがり屋なのですよ。(`・ω・´)


※もちろん面倒くさくてひたすらダラダラしてるだけのことも多々ある

めんどくさいを改善するのは、ただの趣味。


これは私の
趣味であり
本性であり
ライフワークみたいなものなので

同じことを
人に求める気はさらさらない。



面倒くさいことを改善したけりゃ
勝手に自分でやればいいし

自分の手に負えないことは
顔を突っ込まなければいい。


PTAは、ボランティアですからね。

人に求めるものじゃないし
まして、強要するものじゃないでしょ?

と、私は心底そう思っているので


だから、昔ながらの
義務的で強制的なPTAは
苦手、というか嫌いだった。

みんなが辛い強制的なPTAは、面倒くさいけれど…


数年前まで、
うちのPTA本部としての活動は
忙しいときは連日学校に通い詰めで
子どもより小学校に行ってるんじゃないの?
みたいな毎日だった。

でも、そんなガチな活動に関わる人たちは
なんだかんだ「いい人たち」が多くて
明るくて前向きで楽しくて包容力があって

その関係性はとても好きだったし
少なくとも表向きは、みんな楽しく
活動しているように見えた。


ただ、当時の旧体制のPTAは
じゃんけんやクジ引きで委員長選出みたいな
"みんなが辛くなる強制的なやり方"が
まだ残っていて、

私はこれが
面倒くさくて
腹立だしくて
大嫌いだった。


でも、PTAは大きな組織。

PTAは、今いる保護者だけじゃなくて
学校や地域、行政や自治体
昔からのOBOGも関わる
とても大きな組織だから

とてもじゃないけど
個人1人の「めんどくさい」だけじゃ
まったく太刀打ちできない世界だった。


そう。
自分の手に負えないことは
顔を突っ込まないに限る。


ただ、めんどくさいことに対して
とにかくたいへんに諦めの悪い私は

PTAの強制選出だけはどうにかしたくて

本部会議や活動中、飲み会の最中とか
手を変え品を変え言い方伝え方を変えながら
しつこく
しつこく
しつこく(小声で)言い続けて
別のやり方が発案・採用されるまで粘った。


やれない、やりたくないと言っている人に
無理矢理やらせることほど
辛く気の毒なことはないし
こちらも非常に申し訳ない。

強制選出で決まる
委員会活動は揉めやすいし
人間関係のトラブルも起きやすい。


こんなに面倒くさいことはないでしょ。

くじ引きなくなって
ほんとよかった。

PTA改革をやり遂げた彼女たちこそ、心底リスペクト


そんなこんなで
私の中でのPTAめんどくさいは
半径1メートルくらいの面倒解消と
役員強制選出解消というニッチな目標を果たして

もう、2度とやらん(笑)と
去ったのだけど、


その後、
コロナ禍を経て
うちの小学校では
大幅なPTA改革が進んで

委員会や役員制度自体が、廃止になって

本部役員が数名だけ残る
めっちゃスリムなPTAに変わった。


その、PTA改革に携わった1人が
冒頭の彼女なのだ。

このPTA改革は、
近隣に前例が無かったこともあって
相談や交渉、根回しとか
どれだけ大変だったか
私には想像もできないけれど、


"自分の手にはとても負えない"

大きく動かしがたい組織を相手に
改革をやり遂げた彼女たちこそ
私は心底、リスペクト。



そんな彼女たちと私は今
新しくなったPTAで
新しい活動を始めていて

前例も引き継ぎもマニュアルも無いので
ひたすら試行錯誤のトライアンドエラーで
バッタバタな毎日なのだけれど、

彼女たちといっしょに活動することが
いま私は、たのしくてしあわせ。




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