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PTA改革後の役員選出と、最上級の「ありがとう」の達人

この前、PTAの役員でありママ友から、
資料作成のサポートを頼まれた。

来年度のPTA役員募集』のチラシ作成だ。


どっちも私の仕事ではない。
なんなら彼女は中学校のPTA役員で、私は小学校。


よって、彼女に家に来てもらって
中学PTAの状況をヒアリングしたり
伝えたいことや載せたいことをLINEで送ってもらい

フワッとした内容を紙に書き出して、
こんな感じ?いいね!
これはもう少し…できる?オッケ〜
あーだこーだ言いながら形をイメージして、

ぐちゃぐちゃに書き込まれたメモ書きを原稿に
Wordに打ち込み、チラシを作っていく。



以前は、学校のPTA室に集まって、
備え付けのパソコンで資料作成をすることが多かった。

しかし、数年のコロナ禍を経て
PTA専用パソコンはOSも古く誰も使っていない。
(しかもデスクトップ)

数年前にPTA会費を値下げしたこともあり
パソコンを買い替える予算がないのもあるけど、

そもそもPTA室に行かなければ
作業できないとか、時代に合わないよね。


そんなわけで、現在のPTAでは、
打ち合わせ、特に資料作成は
家でパソコンを使える人が担当している。

私もパソコンを使う人なので、
わが家に集まって作業することが多い。

といっても、
仕事ばりにバリバリやるわけじゃない。

みんなで差し入れのお菓子をほおばりながら
コーヒー飲んだり、おしゃべりしながら
テーブル囲んでワチャワチャする。

半分おしゃべり、半分PTA。


前にチラッと話したけれど、
うちの学校では小中ともにPTA改革が進んで
強制的な役員制度は廃止となった。

https://note.com/riako/n/na8009ee2b035

現在は、小中どちらも
数名の本部役員で回す、スリムなPTAだ。



だから、逆に言うと
役員募集のハードルは上がった。

やらなくてもいいボランティアに自ら関わって、
今以上に忙しくなることを望む親は、
まぁ普通いない。笑


しかも、数名の保護者で
構成されるPTA本部役員は、
「仲良しこよし」と見なされがちだ。

実際、今までも
友だちや知り合いの『ツテ』で
引き受けてくれる人を探しては
口説き落として、なんとか引き込む状況だった。

要は推薦方式なのだが、
私たちは『一本釣り』と呼ぶ。🐟



PTA改革が進んだとは言え、
本部役員は仕事量もそこそこあるし
時間や労力も取られるから、
誰でもできる仕事、とは言い難い。

それゆえ、一本釣りは
理にかなっている面がある。

輪を乱す人でないか
気持ちよく動く人か
何より一緒に活動したいと思えるか

候補を見定め吟味し狙い通りに釣り上げれば、
活動しやすいし、トラブルも起きにくいから。


ただ、
これからのPTAを考えた時に
一本釣り方式もどうなの?と
私たちは考えるようになった。

誰もが参加できる
開かれたPTAにしたいよね
、と。


何より、一本釣り方式は
釣る側からしても、しんどいやり方だ。

決してノルマがあるわけじゃないけれど、
次の人が見つからなかったら…と考えると
なんとなしにプレッシャーだし、
落ち着かない気持ちになる。



次年度の役員選出をめぐっては、
本部役員同士で何度も話題にし
話し合いを重ねた。


じつは、長年、
PTA本部役員に携わった方から
引き継がれたアドバイスの中に
『自選には要注意』というものがあった。

みずから立候補する人の中には
癖のある人もいるから気をつけて

もちろん、このアドバイスは
長年の経験を持っての大事な視点なのだと思う。


でも、私たちは
何らかの責任や権利を求める
仕事をしているのではなく、

あくまでボランティアとして
『自発的に』PTAに参加し活動している。


もしかしたら、
他の保護者の中にも
自分もPTAに関わってみたいなと
思っている人がいるかもしれない。

なのに、ひとくくりに
「自薦はダメ」と線引きをしたら、
その人を『排除』してしまうことになる。


だから、私たちは、

PTAに興味や関心を持ってくれた人が、
みずから参加しやすい『仕組み』を
作ることも大事なのでは?

と『仮定』した。



来年度のPTA役員募集を
「自薦も可能」としたのは
小中ともに新しいチャレンジで、
このような経緯があってのことだった。


もちろん、
役員募集のチラシを配ったところで、
誰も応募してこない可能性は大きいし
結局は一本釣りで決まるのかもしれない。


仮定してやってみて、
その結果うまくいかなかったら、
また話し合ってやり直せばいい。

これが、うちらのやり方だ。

失敗すること前提で、
行き当たりばったり柔軟に
進みながら、模索していく。

イマドキでしょ?



とは言え、
PTAに対する思いや理想の形は
人によって違う。


今年度、うちの小学校PTAでは
新しいことに旺盛にチャレンジしたのは
良いのだけど、

とにかく何もかもが手探りで
時間もないからスピードが必要で
準備や作業量にメンタルケアまで膨大で、笑

要は、あまりにも
行き当たりばったりの度が過ぎて
みんな疲れてしまった面があった。



そんな反省点を踏まえて、
「もっと事前にやることやスケジュール等を
しっかり決めておいて、その通りにやりたい」
という声も、役員の中から出てきた。


色んな声が出てくることは
とてもいいことだと思う。

自主性や多様性を大事にする
PTAにしたいと、私も思っている。



でも、
だからこそ、

これからのPTAは
これからの保護者が
『自分たちに合うように』
作り変えていったらいい

と思うのだ。


だからこそ、
誰もが参加できる
開かれたPTAにすること
が大事だと思うし、

その一歩として、
今年度は、PTA役員選出の
新しいやり方にチャレンジする。

そんなこんなで、冒頭でお話しした
『来年度の役員募集チラシ』は、

中学校の役員さんたちに見てもらって
希望や修正依頼を聞いては校正を重ねて
ようやく先日、配布となった。


めんどくさがりの私としては、
ママ友のLINEを通して何度もやり取りするのは
率直に、めんどくさいことではあった。

でも嫌いな仕事じゃない。


私はパソコンが好きで
資料や書類作りも好きだし
文字を読み書きするのも好き。

こうできる?こうしてほしい
を聞きながら、その場で形にしていくのも楽しい。

わからないことが出てきたら
その都度調べて、今の自分にできるスキルと知識で
どーにかこーにか形に仕上げていくのも快感。

PTAの資料作りには、
私の色んな好きが詰まっている。

だから、あんまり負担じゃないし、
なんなら楽しい。


そんな私の性質をよく知っているだろう
ママ友は、遠慮なく、声を掛けてくれる。

ねーーりあこさん、今いい?
煮詰まってて…助けてほしい
アドバイスもらいながら一緒にやってほしい

頼まれたり
頼られるって
とても誇らしいこと。

二つ返事で引き受ける。


一緒にパソコン前で作業すると
「すごい!めっちゃ速い!りあこさん、さすが!!」
彼女は両手をあげて喜んでくれる。



LINEでの修正依頼に返送すると、
「わっ!レベルアップしてる!!」
「はやっ!完璧すぎん?!」
「ありがとう!本当にありがとう!!」
感謝感激のスタンプ連打で褒めまくる。



彼女は、いつだって、
最上級の『ありがとう』を使いこなす達人だ。

褒めまくって
感激しまくって
惜しみなく感謝の言葉を伝える。


自分の好きで得意なことで
誰かの役に立てることほど
嬉しいことはない。

そんな機会をもらえたことに
私の方こそ、心から『ありがとう』だ。



彼女の、しつこいほどの
感謝感激雨あられを私も見習いたいのだが、
まだまだ気恥ずかしさもあれば
感謝の視点も足りず、そこまではできない。


今の私にできる最上級の『ありがとう』は、
彼女との素晴らしい思い出をnoteに書いて
全世界に発信することだ🌏


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