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いつか夢を叶えるその日まで



本文に入る前に注意がひとつある。
このエッセイは、「夢をもつ貴方へ」という別エッセイとリンクしている部分が多くある。
そこに注意して欲しい。
もしも、これを読んで、詳しく過程を知りたくなったら、そのエッセイの方を読んで欲しい。

「いつか夢を叶えるその日まで」

やってみなければわからないことがある。
夢はとても素敵なものだ。
何歳になっても夢はあっていい。
私が夢について初めて考えたのは、幼稚園生の頃だ。
幼稚園生の頃、将来の夢、なりたいものというタイトルで、絵を書くことになった。
特に夢というものがなかった私は、きらきらしたものが好きという理由で、きらきらしたものたちを書いた。
それをみた親は、宝石屋さんになりたいのかぁと優しく笑った。
次に夢について考えたのは、小学生の頃だ。
将来の夢という作文を書くことになった私は、当時放映されていたドラマに影響されて、弁護士と書いた。親には、勉強を頑張らなければいけないねと言われた。それからも中学生、高校生と何度も将来の夢について考える機会が訪れた。作文、進路選択のための面談の際、何度も、何度も、私は夢について考えた。小学生から中学生になるまでは弁護士になるといっていた。でも、勉強のハードルに負けて辞めた。高校生になった頃は、司書になろうとした。でも、司書になりたいといっていた友達の熱意を知って、辞めた。こんな中途半端な気持ちで目指すのは違う気がしたからだ。
それから、自分は本当は何がしたいのか考えるようになった。自分の好きな物、得意なものは何か考えた。そして行き着いたのは、文を書くことだった。
自分の思いを文字に変えることは好きだ。物語を作ることも好きだ。ここにはない世界を見ることが好き。それに気づいた私は、中学生の頃から趣味で書いていた小説の存在が頭に浮かんだ。内容も素晴らしいものとはいえず、完結をしてはいても、とても短い小説達。内容のつながりは無いに等しい。
そんな小説たちを上手く繋げてひとつの物語をつくってはどうか。それを何かの賞に出してはどうだろう。思いつきで私はそれを実行することにした。初めての作業で、何が正解かも分からず、1人で悩んで、何度も書き直して、誤字がないかチェックして、原稿用紙に書いた。あんなに手が疲れたのは初めてだった。人生で1番ペンを握った期間だった。
そして、出来上がった物語のタイトルを「幸せ」と名づけて、小説のサイトに出した。
残念ながら賞をとったりすることはできなかった。しかし、第3次まで通ることができ、選評も貰った。その結果を見た時、素直に嬉しかった。今までのどんな時よりもいちばん嬉しかった。そして、決めた。「小説を書き続ける。」と。
それからは、小説を書き続けるためにどうするかを3年悩みながら考え、最終的には、3年の夏に、進路を最初に思い描いてたものから全く別の大学へ変え、進学した。そして、今は、将来の仕事も小説にかかわる仕事にしたいと思い、その仕事に携わるために、資格の勉強を進めている。あの時、思いつきで行動しなければ、私は自分の未来を曖昧に描き続けていただろう。あの時の決断を自分自身誇りに思う。そして、今の生活がとても幸せだ。これからも夢を叶えるために進み続けようと思う。
いつか夢を叶えるその日まで。

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