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フリー台本?小説!

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#小説

導く花 side ?? ~

タイトル 「綺麗だ」ずっと、見たかった。小さい頃から両親の影響で花が好きだった。父は、植物が好きでよく植物のことを話してくれた。一緒に図鑑を眺めながら聞く父の話が好きだった。母は花というより花言葉やその言い伝えが好きな人だ。母は、いつも寝る前に絵本は読んでくれなかった。その代わり、花の物語を話してくれた。時には、花の言い伝えではなく自作の物語を聞かせてくれた。それから、大人になっても、

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導く花



さよなら

夜空に無数の星が瞬いている時、私は一人だった。辺りはバニラのような甘い香りで満たされていた。ずっとこの日を待っていた。ずっと信じていた。心からたくさんの想いが溢れ出る。涙が頬を伝う。周りが見えなくな
る。それでいい。
「やっと、私は⋯⋯⋯。」
彼にさよならができる。

綺麗に咲き誇る淡いピンク色の花。枝から下へと垂れ下がっているその姿は、まさに名前の通りの姿だった。

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人間について考える私

暑い。
正直今の気持ちにぴったりが言葉がこれ以外あるだろうか。いや、無いだろう。
私は、いつからここに居るのだろうか。
それは、覚えてない。
歳をとるにつれ、記憶は無くなっていく。
人は、私をみて可愛いーとか奇声をあげるか、いきなり頭を撫でてくるのが大半だ。
最初の頃は鬱陶しかったりもしたが、いつしかそれにも慣れた。
あー今日も今日とて、特に変わらないこの日常だ。
暇をもて

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