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高校時代のボランティア活動を通して学んだこと!エイズ・ピア・エデュケーション

前回、私の高校時代の話を少し書きましたが、その中でも一番心に残っているのがボランティア活動です。

ボランティア活動にもいろいろありますが、主にやっていた活動としてはHIVに対しての予防啓発活動でした。

もともと先輩方からやっていた活動で、保健所と高校が連携して立ち上がったものになります。

私自身はるるくめいと3期生で活動し、同世代の若者にAIDSについて理解を広げるために講演活動をしていました。

エイズ・ピア・エデュケーションと言って、若者から若者へAIDSの知識や予防法を伝えていくことで同じ目線で話をすることができ、自分たちでもどうしたらより伝わりやすい内容で講演できるか考えてやっていましたね。

先輩方が土台を作ってくれていたので、それに沿って実践しながら、時には講演しながらいろんな意見が出てとてもいい体験をさせてもらいました。

るるくとは「知る」「考える」「動く」からきていて、当時保健所の飯沼保健師さんが名付けてくれました。

るるくめいと3期生として、当時は6人のメンバーと高校の先生がマネージャーとして活動し、中学・高校・大学・大人向けの研修会などにも行かせてもらってます。

学校自体も公認の活動だったので、授業を抜けて活動していた時もありました。

HIV、AIDSと言葉を分けていますが、簡単に説明します。

HIVはHuman Immunodeficiency Virus(ヒト免疫不全ウイルス)というウイルスの頭文字をとった略称です。
AIDSはAcquired Immunodeficiency Syndrome(後天性免疫不全症候群)という病気の略称になります。

この中でHIV感染については、血液感染、母子感染、性行為感染があり、中でも多いのが性行為からの感染です。

講演活動では、より分かりやすいようにクイズやペープサートを使った説明、ロールプレイで状況をイメージしやすく、また考えてもらうような内容で試行錯誤しながらやっていました。

特に、性行為について高校生なのでより考えた方がいいという思いで、正しい知識や予防を伝えるために最後はコンドームの付け方を模型を使って説明もしていました。

それには賛否両論あり、例えば中学校への講演にはコンドームの実習はNGとなり、マネージャーである先生から講演をするかどうかをみんなで話し合いたいということで会議をしました。

全てを伝えられないならやらない方がいいのかと先生の葛藤もあったようでしたが、少しでもいいからAIDSについての正しい知識を広めていきたいという私たちの思いもあり、ロールプレイの内容を特別に変更し、コンドーム実習なしの講演内容に変えて実践したこともあります。

また、大人向けの研修会では、年配の人から「コンドームの付け方まで教えてセックスを促しているように感じる。つければなんでもしていいように聞こえる」など、直接鋭い意見をもらうこともありました。

性の話やお金の話って大事なことです。
日本では恥ずかしいと隠すような印象ですが、大事だからこそ正しい知識をつけていく必要があると思います。

この活動を通してジェンダーについても学ぶ機会があり、実際に同性愛者の方から話を聞いたりもしました。

この活動を通して様々な人と出会い、新聞などいろいろメディアに出る中で多くの意見をもらいながらも、自分たちの目的は「AIDSについて同じ世代の若者や大人たちに理解を広げるってこと」でした。
そこに向けてみんなで話し合いながら、マネージャーの先生のサポートのおかげもあり動いてこれたと思います。

るるくめいと3期生で出版の話も出た時にも、いろいろ話をしたのが懐かしいです。

例えば、完成した表紙は2匹のパンダが描かれているのですが、完成前は男の子と女の子の絵だったのを変更しました。
なぜなら、恋愛は男女とは限らないからです。

そして、私たちのターゲットは同じ世代の若者だったので、分厚い本よりかは読みやすい横文字の本で作成し、値段も1000円くらいで手に取りやすい設定にしようと一からみんなで話し合いをして完成させました。

その本がこちら!

いろんな思いが素直に詰め込まれた本になります。
イラストも私たちで描きました!

私はるるくめいと3期生ですが、この活動は後輩へ受け継がれて講演活動していたようです。

講演活動をする中で、仲間と共にいろんなことを体験しながら学び、日々変化してやってきたなって思います。

それも、ちゃんと導いてくれる先生や保健師さんの存在も大きく、その中でも高校生だった私たちに考えさせるように意見を求め受け入れてくれたのが有難かったです。

周りと違うことをしようとすると、批判的な意見はどの世界にもあると思います。

それでも、講演を通して終わった後に喜んでくれている学生や後押ししてくれた方々の言葉が支えとなり、そして一緒に活動してきた仲間の存在が大きかったです。

そうやって頑張っている人を応援できるような人が素敵だと思います♪
まずは、私自身がそんな存在になっていきます!

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