「卵巣嚢腫」と診断されて。

まさに今、手術を明日に控え、病室からこのnoteを書いています。

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これから上記の病気で手術されるかた、または診断されているけど、婦人科で精査を受けていなくて放置している、手術に至るまで腫瘍が大きくなく保存治療しているかたなど、この先どうなるんだろう、と不安を抱えておられる方、卵巣嚢腫で手術をした私自身の経験を書き留めました。

20〜30代の若年層に多い病気なので婦人科に行くことはかなり抵抗があり、少し勇気のいることだと思います。なるべく不安が少しでもなくなるよう、流れがイメージしやすいように書きました。参考にご覧ください。

「卵巣」は女性の下腹部に左右一つずつ付いている通常2〜3センチくらいの大きさです。そこに発生した内容物が入った袋のような腫瘍を「卵巣嚢腫」といいます。

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この袋は徐々に大きくなり、30センチになるひともいるそうです。そうなると、お腹が膨れたりなどあるでしょう。

卵巣嚢腫の中身にも色々種類があって、生理の古い出血や、水分やネバネバ粘液、歯や皮膚、毛髪など他の組織がたまったものなど、内容物で呼び名が多少変わります。

ほとんどが良性ですが、稀に固い塊のようなものが混じり悪性も存在します。怖がらせるつもりはないんですが、治療をせず放置することで悪性になることも稀にあるようです。      

手術で取り除いた腫瘍は病理検査で精査されます。

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「卵巣嚢腫」は小さいうちは症状がなく、大きくなってから症状が出てきます。腹部膨満感(お腹の張り)や腰痛、便秘、頻尿などから始まり、腫瘍のねじれ、急激な吐き気や嘔吐、ときに激しい腹痛を伴い破裂し緊急手術を要することもあります。

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私の場合は、これといった症状もなく健康診断の超音波検査で見つかりました。見つかったときは「7センチ」で、5センチ以上は手術適応なのでなかなか大物でした。

思い返すと、20代生理中は出血が少し多かったり、不順で生理日がズレたり、2ヶ月に1回などよくありました。また生理痛が酷く、時には立っていられないほどでした。

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子供を産んでからはそんなことも忘れていましたが、主人が言うには、よくお腹痛いって言ってたね、だそうです。自分では慣れてしまっていたのかもしれません。

検診で初めて「卵巣嚢腫疑い」という診断を受けました。


コロナが少し収まったら精査しようと半年ほど放置、収まる気配がないので痺れを切らし、産婦人科を受診しました。

先生との簡単な問診を済ませ、超音波検査を受けました。検査は「経膣(けいちつ)法」といって超音波を発する指ほどの太さのプローブ(探触手)を直接膣内に入れて、より近くで鮮明に子宮や卵巣の状態を観察できる方法で行われました。

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婦人科で超音波検査を受けたことがあるかたはご存知かと思いますが、下着のみ脱いで下半身にバスタオルをかけ、検査専用の椅子に座ります。下半身から下にはカーテンの仕切りがされ、何がされているのか見えません。

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先生の顔も見えず、声のみ聞こえる感じです。座ると椅子が横に回転します。おそらく先生の方に向きストップ、と同時に後ろにゆっくり倒れたかなと思ったら、腰を押さえていた部分がスッと抜け、足がパカっと開き、さらに少し後ろに倒れ股が見やすく検査しやすくなる・・という椅子です。

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検査前、いつも迷うんですが、ズボンがいいのか、スカートがいいのか。スカートを履いて行っても、腰まで捲り上げられます。婦人科によってはバスタオルの準備がないところもあるようなので、HPなどでそのような細かい情報があれば受ける側はマフラーなり、タオル持参なり対応ができるのでいいですね。

検査は10分ほどで終了。

結果「7センチの嚢腫、結構大きい」
破裂の危険性もあるため、手術を勧められました。

この日の支払い初・再診料79点と超音波検査530点、3割負担なので費用は1830円。
詳しい検査が必要なため、後日「造影MRI」受けることになりました。

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MRI検査当日、検査着に着替え、身の回りの貴金属は全て外しておきます。造影のための血管ルートを確保し検査の準備ができるまで待ちます。

トンネルのような狭い筒の中に入れられるので閉所恐怖症の人は検査できないことがあります。またMRI検査は大きい磁石と電波を使います。よって心臓ペースメーカーを装着している人、脳動脈クリップなど体内に金属が埋め込んである人も検査できません。電子レンジにアルミホイルでチンするような感じでしょうか。火花が散って焦ります。火事の恐れがありますので絶対、真似しないでください!

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もう一つ注意が必要なのが、アイラインなど女性の化粧品の中に微小な金属が含まれるものがあります。火傷をする可能性があるので落とした方が無難です。

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MRI検査は、画像を作るために磁場を変化させます。その際、大きな音が出ます。私はさほど気にならなかったのですが、工事現場にいるようと表現される方もおられます。

検査中は、ヘッドホンで音楽を聴きながら約30分、途中造影剤を入れるため声かけがあり、それからしばらくして検査終了しました。

初・再診料79点と画像診断2923点、3割負担で9010円でした。やはりMRI検査は高いです。

後日、MRI検査結果説明と手術日程・入院日の調整のため受診しました。初・再診料79点で会計240円。

入院日が決まったら、「限度額適応認定証」を取得します。取得までに1週間くらいはかかるのでゆとりを持って申請します。

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