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手帳を買ったらブッキングした

数年前の私は、予定を頭に入れて管理していた。スマホのカレンダーアプリも使わないし、手帳も持っていなかった。

予定を記憶で管理することで、実際になにか問題が生じたわけではなかった。ただ、予定に変更があった場合、結局どっちになったっけと、不安になってもどこにも記していないので自分を信じて行動するしかない。さすがに予定が増えてくると今後困ると考え、紙の手帳を買うことにした。また、書くことで更に記憶に定着するとも思ったのだ。

結論から言おう。予定を忘れるようになった。
手帳に予定を書き始めたら、記憶に留まらなくなった。書き記すことによって、脳みそが自動的に、覚えておかなくても良いものと判断しだしたのだ。

Aさんに「再来週の土曜日、予定空いてる?」と聞かれて、記憶管理だった頃の私は、すぐに予定が入っているかどうか判断できた。なにも予定がない日だと判断して「空いてる」と答える。私は手帳に予定を書くようになったんだと思い出し、手帳に記入する。

Bさんからも予定を聞かれ、記憶に残っていないので「空いてる」と答える。手帳には後で書いておこうと思い、そのまま書くことを忘れる。

さらにCさんからも予定を聞かれ、その日はBさんとの予定があったことを思い出し、午前か午後どっちかだけだったはずなので「時間をズラしたらと問題ない」と手帳を開く。Bさんとの予定の記入がない代わりに、Aさんとの予定が書いてある。Aさんとの予定は午前と午後両方だった。

すでにブッキングしていた。
手帳に予定を書くことを習慣化できていないうえ、記憶からもこぼれ落ちるという悲劇の結果、トリプルブッキングを引き起こそうとしていた。

前もって気づけたおかげでなんとか調整し、事なきを得た。それからは、予定を聞かれても、その場ですぐ答えずに手帳を見てから返事をするようになった。

書籍紹介

先日「ゆるくても続く知の整理術」を読んだ。

書くことで完結する。記憶から手放せる。という旨の内容があった。
なるほど、だから私は手帳に書くようになって予定を覚えられなくなったのだ。手を動かして、書くことで覚える。というのもあるが、振り返りが重要である。手放した記憶は、定期的に思い出さなければ忘れるのだ。

まさに過去に体現していたことで、非常にわかりやすかった。

第1章 情報を整理するインプットの技術
第2章 頭を整理するアウトプットの技術
第3章 だるいを解消するモチベーションとスケジュールの技術


上記の3章で構成されている。内容もタイトルどおり、ゆるくて読みやすい。
図書館で借りて読んだので、すでに返却してしまっているが手元に置いておきたいぐらい気に入った。現在、購入を検討してる。

作者はphaさん

この本を先に図書館で借りて読んだ。phaさんの考え方に興味を持ったので、他の本も読んでみようと思った。それが「ゆるくても続く知の整理術」だった。

phaさんの書籍は、ゴリゴリの実用書って感じではない。
ゆるい感じで大好きになった。他の書籍も読んだら紹介する。


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