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ごめん、大天才・宮崎駿のこと、私なら理解できるかもって自惚れてたわ #君たちはどう生きるか #感想

公開日翌日みてきた!ひとりで!

ぜんぜんわかんなかった!!!!!大天才の考えることなんて理解できやしませんぜ!!!!
ぜんぜんわかんないけど、また宮崎駿監督作品が映画館で見れてうれし!!!で心は満たされました
そしてよく振り返りながら考えてみたら、ぜんぜんわからないわけでもなかったかもしれない

ネタバレあります

好きだったところ

■これぞジブリという色彩
雲…すき…空…水…お花…池……すき…

■まさにジブリ!な建物
お屋敷着いた時わくわくしちゃった
塔の朽ちた感じも最高に好き
塔の下に沈んでいって、塔によじ登っていく
下から上への移動の一連の流れはいつものジブリ感ね

■冒頭、火の表現、走る描写
宮崎駿って…戦火がお好きですね…
ここの描写本当に天晴れすぎた
マヒトが走ってるだけで泣けてくるような
ものすごかったな…
冒頭サイレンがなって、マヒトが病院に向かって走っていく姿をみたとき、これ、、もしかしてジブリ史上No. 1の傑作なのでは、、と思った

■おわりからはじまる、そしてはじまりでおわる物語の構成
母の死から始まり、そして東京に戻ってまた新しい生活が始まるところでおわる
すきです

■久石譲のピアノがいつだって大天才なところ
そのせいで泣きかけた

■見たことあるような風景やシーン(オマージュだいすき)→これは「すべてにつながる塔」ってことなのかな
トトロのすみかにつながるみたいな草の道とか、マーニーの沼地みたいな池と塔、たくさんの場所に繋がるハウルの城みたいな扉、それからカルシファーが落ちてくるみたいな星空、大叔父さんに会うためのだだっ広いあの駅のホームのような空間は…ナウシカ(原作)ですか…せんちひですか…
天国?は全ての季節のお花が咲いてましたね…湯屋ですね…

■お父さん
この声優が公開日までわからないなんて贅沢すぎる
本当に本当に良かった…
なんか人間味がある
この人も飛行機を作る人なんだなあ、言葉にしてないけどあれは戦闘機だよね…
車で行って見せびらかそうぜ!で息子が嫌がらせに遭うかもって気付けないのも、
誰にやられた!やり返す!って怒るのもよかった
塔に向かう時に、仕事の部下ではなくて、長年妻の家に仕えるおばあちゃんたちと一緒に行くのも、
いくときになんか役立たなさそうな色々なものを持っていくのも、なんかよかった
たぶん本当のお母さんのことも、妹であるなつこさんのことも、どっちも本当にちゃんと好きなんじゃないかな…?と思った
でもきっとナツコさんは代わりにされてるのかなって思ってた部分もあるだろうな〜

■青鷺
あの中から美青年もしくは爆イケおじさんが出てくることを願ってた自分がいたのでとても残念 しかしそのギャップが良かった
でもさあ!「死体を見ていないだろう」はひどすぎるとおもうよ!!!うそつきアオサギ!
あばよトモダチ、のこの一言のための菅田くんキャスティングだよね???とすら思った、よすぎて
どっから出てるんその声

■キリコさん
わたしは…気づけなかった…マヒトに言われてわかった…わかったマヒトすごい…
豪快でやさしいジブリの肝っ玉かあちゃん枠
わらわらのお世話をするっていうのが
命のめぐりを感じてスピリチュアル〜感があった
というかジブリ版の世界の構造神話というか…ね…

■なつこおかあさん という呼び方
たぶんあの紙吹雪のなかの呼びかけがハイライトの一つだと思うけど
お母さんと呼ぶのもなんか違うだろと思うから、
なつこおかあさんと、本物の代替ではなくて2人目のお母さんとして認めた感じが出るこの呼びかけ方が結構私は好き
その呼びかけが、なつこの「あんたなんて大嫌い!」の後に出てくるのもよかった

■ジャムパン
キリコのとこでわけわからんスープでてきたときに、あ、今回のジブリ飯ってこれですか?そっか…ちょっと残念…と思ったんだけど
ジャムパーーーーン!こっちだったのねー!!!
マヒトにとってのジャムパンは、千尋にとってのおにぎり
ヒミが振る舞ってくれた時に、ああ、この人が本当のお母さんなんだなって確信した
やっぱり宮崎駿ってお母さんという存在が好きすぎないか?????
ヒミがあなたを産めるなら火(で死ぬことは)嫌じゃない、なんていいこ!みたいなこというの(もっと言い方は違うけど)、泣ける…

■全部こちらに託された感
自分(大叔父さま)の作った世界やルールは全部もうおわり、後継者もいません、で、これから君たち(わたし)は世界をどうしていくの?
壊れてく塔に泣いちゃった

■覚えてていいんだね
優しくて嬉しい、ありがと
それだけが救いだったかも


むずかしかったところ

■すべてが断片的、宮崎駿の夢の中をジャンプしながら見ていくような構成で、映画のスピードだとついていけなかった(あとから思い返せばこれはこういう意味だったかも、となる)

■主人公は何を考えているんだろう…?がむずかしい 感情移入ができない
全部察さないといけない…言葉にしてくれない…顔にもほとんどでない…
でも冒頭お腹触らされたときの顔、すごかった…絶妙で…
自分で石で頭割って、父に良いようにしてもらうの、性格も思い切りもやばすぎる こわいよお
いい子でいようとしてる感じと、でもいいこではいられない感じと、なんか性格がほんとに、いいよね、絶妙で
何歳の設定なんだろう

■鳥が怖い
インコもペリカンも全部怖いんですけども
なんか急なグリム童話感だったな

■爽快なシーンが一つもない
なんかこう、たとえばなつこおかあさんと読んだ瞬間に紙吹雪が花びらに変わって一緒に帰れるようになるとかさ
わかりやすくハッピーなシーンが一つもなくて
結局全部抱きしめながらどうにか生きてくしかないよねってかんじなんだよな
はあ、生きねば

ジブリ映画あるあるの「おわり」がなくて悲しいなぁ!!!!!!!!!!!!思い出したらまた追加します



追加
Twitterでジブリで宮崎駿が監督務めた作品が全部で13ってきいて死にそうになってる 
つみき…………

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