あれから2年と2ヶ月
NICO Touches the Wallsが終了してから約2年と2ヶ月が経った。当時大学3年生だったわたしは、大学を卒業して地元で就職した、なんとも長い年月が過ぎてしまった。
ふと思い出して、当時自分がNICOへの思いを綴ったnoteを読み返した。とても苦しそうだった。悲しくて苦しくて、寂しくて悔しい感情が蘇ってきた。別のNICOのファンの方の記事も読んだ。それに影響され、2年経って大人になったわたしはNICOに対してどんな文章を書くのだろうと気になり、今この記事を書いている。
終了してからの長い間、片時もNICOのことを忘れたことはない。...と、言いたいところだが、正直なところ日々の忙しさに追われて、自分の中でNICOの存在が少し霞んでしまっている。あれだけ好きだったのに、と自分のことながら悲しくなってしまう。ただ、たまにこんな瞬間があるのだ。NICOのライブに行った時のワクワク、終演後の感動、新譜を初めて聞いた時の衝撃、そしてそれらがもう味わえないのかとどうしようもなく悲しい、そんな感情が一気に押し寄せてくる瞬間が。しかもそれはNICOの音楽を聴いているときやライブの映像を見ている時に突然やってくる。やはり、わたしは心底NICOのことが好きなのだなあと思う。
自分の中でNICOの存在が霞んでいると書いたが、それでも人生の節目や気合いを入れたい時に聴くのはNICOの音楽だ。他にも好きなバンドはたくさんある。しかし、人生を共に歩んでいるという感覚があるのはNICOだけなのだ。
今でもNICOの復活を期待せずにはいられない。しかし、4人が違うステージで活躍しているのを見ると、その期待を否定されているような気がして悲しくなってしまうのだ。それでもまだわたしは、あの4人がステージの上で再び音を鳴らすのを諦めきれない。NICOのことが、音楽のことが大好きな4人を知っているからこそ、また集まってくれるのではないかと思ってしまう。
最近、中学生がNICOの「ホログラム」を聴いているのをたまたま見た。音楽は生き続ける。NICOの音楽は、ちゃんと生き続けている。NICOの復活に淡い期待を寄せながら、わたしはこれからもNICOの音楽と共に歩み続けていきたい。
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