ネット文化だと思ってたら現場文化だった

大きな勘違いをしていた。

私がボカロ・歌ってみたを聴き始めたのは2019年末のこと。syudouさんを本格的に聴き始めたのは2020年始で、歌ってみたは5月くらいじゃなかろうか…?世はコロナ禍の初期で、不要不急の外出が制限され学校さえも休校になっていた。

時代背景も影響してかネット文化は大盛り上がり。生配信は毎日たくさんあったし供給する側もネットの反応を注視していたように思う。いわゆるファンサというのもネット上で行われていたし、それは平等に受けることができた。無観客オンラインライブはお金を払えば試聴することができたし格差はなかったように思う。ネット文化の音楽は開放的であり平等に染み渡るように広がっていくんだと感動した。

2023年現在、ほぼ元の日常生活を送れるようになった。もちろんイベントやライブも復活した。そうするとやはり現場でのやりとりが尊ばれ、ネット上の反応は濃度としてかなり低いものになったように感じる。話題はライブでもちきりになり行けない人は蚊帳の外。曲を聴いていても喜ばれないのだ。疎外感を感じてしまうのは私だけじゃないと信じたい。ネット発ではあるが現場文化だった。

ここで注釈をいれたい。
私はこれが嫌で非難したいわけではないしあの頃は良かったなどと皮肉りたい訳でも無い。お金を払い現場に行ける人は存分に楽しむべきだし、その権利がある。自慢していい。そこに差が出るのは当たり前である。楽しい人がいれば羨ましい人がいるのも当たり前。私だって行ける時は行くし楽しんでいる。言いたいのは「私は勘違いしていた」ということだ。

冒頭で述べた通り、ボカロを聴くようになってすぐにコロナ禍となった。それより以前は「初音ミク」はひとりだと思っていたしネット上でキャラが歌ってるなぁくらいにか思ってなかった。もちろんボカロPという単語も歌い手という存在も知らなかった。
いざボカロを聴き始めたらちょうどコロナ禍と重なり「ネット文化だ」と勘違いするには要件が十分だったんだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?