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就職はコシカケ?

今日も
結婚についての話題から。

1年くらい前に、インスタの私のアカウントにあるDMが来ました。
女子大生Mさんからでした。

それは、大学生に向け、
キャリアの築き方について講義をやってくれないか、
という依頼でした。
詳細をZOOMでお聞きしましょうと言うことになり、
画面越しにお会いしました。

私「今回、講義をしてほしいと思った理由は?」
M「実は、私たち女子大生の中には、卒業後、働くことへの関心がない人が増えているんです。
就職はコシカケで、数年働いたら結婚したいって言うんです。
そこに危機感を感じてしまって。
就職してバリバリ働きたい派なので」

私は驚愕しました。
えっコシカケ?
昭和かよ。
「なぜそんな価値観になったの?私の若いころの考えだよ。
時代が逆行しているよね?」
M「そうなんです。実は大学の先生が
『早く結婚しなさい女は』
って言ってくるのも影響しているんです」
私「えっ?先生が?男の先生?」
M「いえ、女の先生です」
私「女?何歳位?」
M「50代位かな?」
またまた驚愕です。いまさらそんなことを言う女性がいるなんて!
しかも私と同じ年代です。
女はさっさと結婚して子どもを産み家を守り生きてゆく。
そんな昭和以前の価値観を抱えている化石のような人がいるとは?

私は彼女に言いました。
「それ、まずいよ。今、結婚して主婦になっても養える男性って少ないのよ。奥さんも働いてくれって言われるわよ」
M「そうですよね。だから、キャリアを築いてきたりりこさんに、話してほしいんです。その必要性を」

男女雇用機会均等法が施行された1986年、女性はまだまだ男性よりも立場は低く、お給料も同等ではない会社が多かった。
それでも、仕事をしたいと自ら権利を勝ち取っていった女性と、
やはり結婚して主婦となって生きていきたいと考える女性、
二方に分かれていった気がします。

しかし、令和の今は、
まだまだ厳密にいえば男女平等ではないかもしれませんが、
女性が働こうと思ったら、キャリアを築こうと思ったら、
昔よりは手に入りやすい時代になっているはず。
それなのに、コシカケで就職したいとは?
唖然としました。

それは、たぶん、日本の将来に不安を抱いている若い女性が増えていることも一因のような気がします。
だから、経済力のある男性に守ってもらいたい、
と思うのも無理もないと思います。
でも、男性も女性を養い守る力はもはやなくなっているのです。
男も女も、二本足でしっかり立ってお互いに支え合いながら、
力強く歩いていく時代に突入している。

それがわかっていないと、取り残されますよ。
時代にも社会にも。

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